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2019/04/29

ニンジン再び



10連休のGWに突入しました。
と言ってもまったく関係なく過ごしてるんですけど、ちょっと出かけようとするとあり得ない場所で車が渋滞しててビックリしたりはします。



洗い張りでツルツルになった米沢生紬×先日も締めたニンジン帯。
締め方を変えると、お太鼓のニンジンが上にあがってきました。
しなび具合に変化はありませんが。

大好きだった米沢生紬ですが、久しぶりに着るととても着辛くて、なんだコレ?と思いました。
おそらくサイズの問題です。
10年以上前に仕立てたものは全般的にサイズ大き目。
今は身幅を2cmづつ、合計4cm縮めてもらってます。
体型が変わったワケではなくて、着付けに慣れてようやく自分の着やすいサイズがわかってきたんですね。
小さいサイズも難しいけど、大きいのはもっと難しい。
おまけに動きづらいです。
この着物も、以前はしょっちゅう着ていたのに、今では敬遠しがちになってしまいました。
せっかく桜の八掛をつけたのになぁ。
思い切って仕立て直してもらうかなぁ

お太鼓のニンジンの位置が変わったことで、前帯の柄がど真ん中に来てしまいました。

帯留からは葉っぱが出ているみたいです。

皮籐の花結び(?)の帯留。










タンポポと言う名の色足袋。
そういえば、鼻緒のこぎん刺しの模様の名前も、たしかタンポポというのです。















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2019/04/19

にんじん



汗ばむくらいの暖かさ。
もう羽織もショールも無しで出かけられます。



帰宅後の撮影なのでかなりヨレってますが、合わせやすいがためにあえて避けていた格子の柿渋紬を久しぶりに着ました。
ああ、やっぱり合わせやすい。

じつはつい先日また帯を買ってしまいました。
仕事用の材料を買うという名目でヤフオクをぶらぶら徘徊していて見つけてしまった。
なんてことのない帯ですけど、くたびれはててしぼんだニンジンがお太鼓に・・・・どこにあるかわかりますかね?

もしかするとニンジンじゃなくて、ゴボウか、もしくは京野菜とかの何かなのかもしれませんが、とにかく1本だけ、お太鼓の下のほうに横たわっています。
この所在無げな風情にヤラレました。

どう締めても、人参はお太鼓の下のほうにしか出ないのです。
だからたぶんこれが作者の意図なのだと思います。
























で、前帯の柄はこんなふう→
土から出かかったニンジン。

掘り出されたまま放置され、すっかりしなび果てたニンジンと、畑に埋もれたままのニンジン。
柄はたったコレだけです。
この素っ気なさに、作者の心意気を感じます。


今日は県の美術館で開催中の志村ふくみ展を見に行ってきました。
着物で行くと100円割引になります。

染色に詳しい人とご一緒して、ガラスに頭をくっつけてじっくり鑑賞しました。


2019/04/04

1増3減



桜はずんずん咲き始めてますが、まだヒンヤリする日。
ちょっとした集まりにキモノ着ていきました。



じつはつい先日、衝動にまかせて、またしても十字絣の紬を買ってしまいました。
十字絣とか蚊絣が好きなんですけど、新品よりは骨董屋とかリサイクル店でみる古臭いのに惹かれます。
こういう単純な絣は、面白みに欠けるのか、中古となるといきなり値が下がってお客にも店主にさえも忘れられ、奥の方に埋もれてたりするんですよね。
なんだかその様子が気の毒で、「私が救ってやらねば!」みたいな気持ちになって買いすぎてしまうので、普段はできるだけそんなナゾの使命感や「好き」の気持ちを封印してるんですけどね。
・・・時々、押入れに無理やり詰め込んだ汚れモノが雪崩を起こすようにして、どーどーとあふれ出てしまいます。

たとえば、何かで偶然見た雑誌の写真とか、誰かが着ていた着物とか、ちらりとでも十字絣が目に入ってしまうと、それからしばらくはソレのことばっかり考えてしまうんですよ。

というわけで、久しぶりに衝動の十字絣。
生成りの十字は持ってないもんねって言い訳しながら、ヤフ○クでダメ元の値下げ交渉が成功して落札できました。

十字絣といっても、地色はもちろん、絣の大きさや間隔によっては、なんだかしっくりこない場合もあって、喜んで買ったもののいつのまにか着なくなって、あきらめて手放したものもあります。
だからコレも実際に着てみるまではわからないなあと思い、サイズ直しは必要ですけど、届いてすぐにとりあえず着てみました。

・・・ど、どうかな?

まだよくわからないや。










一見すると無地に見えるくらい小さな絣なので、似合う似合わないとか、あんまり関係ないかもしれませんね。

丁稚か書生という雰囲気になりがちな十字絣ですが、そういうのが好きなんだから仕方ありません。
いざというとき(どういうとき?)には、そういうコスプレにも使えます(^^;。









さて、「ちょっとした集まり」というのは、じつは「着物譲渡会」だったんでした。
もう何度か開催しています。
着なくなった着物や、もらい物などでサイズが合わない着物、帯や小物類を持ち寄って、似合う人に譲ったり、譲られたりするのです。
身近なところに着物好きが多いので、ひと声かけるだけで結構な人数が集まります。
お弁当やおやつを食べながら、かわるがわるいろいろな着物を羽織ってみて、あーだこーだ言い合って、仕立て直しやリメイクのアイディアを出し合って、着物談義に花が咲きます。




私も、自分の着物と帯を少しだけ持っていきました。

好きで買ったのにいつのまにか気持ちが遠ざかってしまった着物は、なんだか「勝負がついてない」みたいな気がしてなかなかすっきり手放すことができないんですけど、身近な誰かが着てくれると思えば喜んで譲ることができるから不思議です。
さらに不思議なのは、そうして誰かの元へ行った着物は、私の持ち物だったことを思いだせないくらい、ちゃんと「その人の着物」になるんですよ。
裏返せば、うまく着こなせなかったり気持ちが添わなかったりして手放すことになる着物は、もともと「私の着物」じゃなかったってことなのかもしれません。



というわけで、衝動の十字絣が増えたかわりに、着物が3枚減りました。

譲渡会で私がいただいたのは、この羽織紐。
値段は0円。
















2019/03/28

当番



春の盛りになったかと思えば、今日はまたヒンヤーリ。
午後はちょっと雨も降りました。



ひさしぶりのギャラリー当番。
お客様の少ない期間ですが、春の特別企画でお茶会が催されます。

前夜には春らしい着物をあれこれ考えてましたが、どんな組み合わせにするかと悩んでいる途中で寝てしまったので、結局出かける30分前に伸ばした手の先にあった着物と帯を引っ張り出して着ました。

固くて着難い紬と、森工房の型染め帯。
これといって春らしさはない。

久しぶりの着物なのに、余裕がないまま選んで着てしまって、あまり楽しくありません。
でもまあ出かけてしまえば、何を着ていようが今日には今日の出来事があって、しゃべって、笑って、はたらいて、帰る頃には自分の着物のことなどすっかり意識から消えているのです。























コートを着るほどでもないし、羽織は動きの邪魔になるし、で、木綿の上っ張りを着ていきました。

結局今日は一度もこれを脱ぐことなく、一日中ずっと着っぱなしでした。

左端に見えるのはベトナムのフタ付き弁当カゴ。
おにぎりとバナナを入れて持っていきました。








2019/03/16

椿



河津桜は満開、沈丁花も咲いて、もうどう抗っても春。
紛う方無き春なのです。

うっ・・・さみしい。

どんな季節でも、変わり目は気持ちが落ち着きません。
そして来る季節より去る季節のほうを恋しがって、いつまでもウジウジしてしまうのです。



とは言っても、近場の誘いにはヨッシャと言って出かける気力はあります。
いろいろと傾きまくりですけど、まだ羽織でごまかしがきく季節なので、曲がった帯はこのままです。

若いころに何もわからないまま買ってもらった紬アンサンブル。
羽織は当時の基準ですから丈が短すぎて出番がありません。
長着だけ時々思い出して着ています。

着物に興味はあるけどまだ自分で着物を買うという経験がなかった頃、雑誌や本で見た「紬」というものに魂を奪われ、そういえばあのアンサンブル、たしか「紬」ってヤツじゃなかったっけ?と思い出し、タンスの奥から引っ張り出してあらためて眺め入ったものでした。
「ああ私も紬を持ってたんだ」ってことが、ただ嬉しかったんですよね。

しかし後年自分で好きな着物を選ぶようになって、趣味もある程度固まってきてからは、今度は「これ、この黒椿がなぁ~」と思うようになりました。
椿さえなければ、その他の部分はかなり好きな絣柄ですよ。
椿があることでいきなり、昭和に流行ったウールのアンサンブルのイメージになっちゃうんですよねえ。

それでも、まだ全然、自分がこんな着物好きになるなんて思いもしなかった頃に買い与えられていた着物、なんだか遠い過去から間違って現在に出てきちゃったような感じもするんですけど、せめて場違い感にオロオロさせないよう、ちゃんと今の自分なりに着こなしてやりたいなと思ったりするのです。




・・・が、正直、むずかしいんだな。
どうやっても大衆演劇の娘役みたいになってしまいます。
サイズもかなり小さ目だしねぇ。
その頃から身長は変わってないと思うんですけど、なんでサイズ小さいんだろう?





でもまあとにかく、あまり深く考えずに、適当に着て出かけることにしました。
どんなんでも、着て外へ出てしまえば、不思議にそれほど気にならなくなります。
花粉の季節にはツルツルした紬が良さそうだし。


出先で会った人は、素朴な質感の良い色の紬をお召しでした。
でも、紫系の変わり縞の中に、ところどころ小さな赤い花が織りだされているのが「若すぎないか?」と気になるのだとおっしゃいます。

赤い花が強く目立っているワケでは全くなかったし、その着物はよくお似合いでしたが、私がこの椿を気にするのにちょっと似てるなあと思いました。