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2007/04/13

ゴミ屋敷精算

この書庫への投稿はコレで最後・・・・になってほしい。
・・・なるはず・・・・。

最後を記念して、過日のゴミ屋敷大掃除の明細を。

もちろん、費用はすべてゴミ叔父持ち。
でも参考までに(興味本位)こちらへも請求明細の写しをFAXしてもらったんであった。

これでゴミ屋敷の汚物量が彷彿できるでしょうか?



請求内容項目         数量  

処分費(粗大ゴミ・土・鉢)  8m×8m
処分費(家電・缶365本)  10式
人件費(現地・倉庫・運送)  23.5人
車両費
1)3トンダンプ       1台
2)4トンアーム       8.5台
3)4トン平         2台
4)軽トラック        5台

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2007/02/04

お宝ざくざく?


ダンナがゴミ屋敷から送ってきた荷物の中身。

祖母の持ち物の数々。
箱を開けた瞬間に、なんだかウルッときた。

まだ元気だった頃に、自身の手で保管したものだろう。

私が会ったのはたった一度だけだったけど、子供のように小柄な人で、ちんまり正座してこちらを見上げている姿が、まるでお行儀の良い子猫のようだった。

そんな祖母の、端切れの一枚一枚まで丁寧にたたんでいる時の、痩せて曲がった背中や小さく細い指先を想像してしまう。

手入れされた着物の数々に華美なものはなく、縞模様や地味な紬ばかり。
でも胴裏には本物の紅絹が使われている。
縞のお召しの背中には女紋が縫われていた。
それと、いかにも良家のお嬢様らしい作法の教書など。

これらは、住み慣れた都内から、後にゴミ屋敷となるあの家へ引っ越してきた時のまま、二十年ちかくの間、梱包を解かれることもなく置かれていたらしい。


ゴミ屋敷ご開帳後の叔父は、意外なことに愛しいママの形見には執着せず、それよりは、画家だった先々々代が残した巨大茶箱5個分の軸や画材を処分したくないとゴネている。

新居には入りきらない、そんなことをしていたらまたゴミ屋敷になってしまうと、ゴミ処理の業者さんや不動産屋さんが総掛かりで説得しても、「箱を床に置いて、その上で寝る」と言って聞かないのだ。


それにしても、いろいろな話を聞くうちに、どうせ老い先短いゴミ叔父が、この機会に生活を改善したからと言って、その先何を希望に生きて行けと言えば良いのだろうかと考えてしまう。

愛する母親もおらず、するべき仕事もなく、もう嫁をもらうことも(おそらく)ないだろう。
ならば、家がゴミまみれだろうと、荷物の上に寝ていようと、風呂に入らなかろうと、別に良いんじゃないのか?
人に嫌われようと、変人だと思われようと、もう好きなように生きれば良いんじゃないか?と思えてしまう。
もはや、人としての常識や尊厳、人間が長年培ってきた文化(布団で寝る、服を着替える、風呂に入るetc)など、ゴミ叔父には何の必要もないモノのような気がしてくるのだ。
浪費癖や異常な金銭欲は別としても、一体何を理由にして、この人に「ちゃんと暮らすべきだ」と言えば良いのだろう?


しかしまあ、今までは一軒家だから良かったけど、これからはマンションの一室に暮らすワケだから、周りの住人に迷惑をかけたり、トラブルになるようなことは避けなければならない。
特に不動産屋さんは、そのことを不安がっている。
友好的とまでは行かなくても、あまり変な人だと思われないようにしてほしいらしい。


さて、話をもどして・・・

ゴミ叔父は、どうやら、着物よりは絵のほうが金銭的価値があって、さらに「名家である我が家のご先祖の作品なんだから高値が付くに違いない」と儚い幻想を抱いている様子なんである。

しかし、今ならおそらく昭和初期の着物類のほうがはるかに高く売れる可能性があるように思う。
絵のほうは、金に換えようと貧乏人根性を出すよりは、ご先祖の出身地の博物館か資料館にでも寄贈したほうが、世のためになるんではなかろうか。
地元では、江戸末期から明治にかけて城や寺のふすま絵などを手がけた、ちょっと有名な日本画家だったんである。
展示物がなくて困っている田舎の公営弱小博物館なら、地元ゆかりの品で、おまけにタダであれば、何でもとりあえずは引き取ってくれるはず(元博物館勤務の私が言う)。



ところで、閑静な住宅街に不似合いな連日大騒動のゴミ片づけ作業を、近所の人がさりげなく見物に来るらしい。

ダンナは、事問いたげにこちらを眺めている数人に事情を説明し、ゴミ叔父の日頃の暮らしぶりを聞いてみた。

それによれば、祖母が元気だった頃には、ご近所の人たちとの交流が結構あったとのこと。
買い物の帰りでよく道に迷ったり、痴呆が出てからは徘徊するようになった祖母を、いつも家まで送り届けてやっていたという人が何人もいた。
介護や生活状況を心配して声をかけたが「自分でやれるからと断られた」という人も。

その祖母が亡くなったことは、近所の人もなんとなくの気配で知っていたようだが、「それ以降、住人の姿を全く見かけなくなったので気にしていた」とも言われた。

叔父は「ご近所の人はみんなヒドイ。おばあちゃんを変人みたいな目で見る」といつも言っていて、確かに、近隣住民と馴染もうとしない老親子を若干いぶかしがってはいただろうが、それ以上に二人を(変な事件が起こらないか?も含めて)心配して見守ってくれていたんじゃないのか。

他人の家への好奇心は誰にだってあるもの。
それでも、声をあげて助けを求めれば、好奇心をとりあえず封印して、善意で対応してくれようとする人は案外多い。
変なトラブルに巻き込まれるのはイヤでも、近所の老人が目の前で困っているのを見れば、普通の良識を持っていれば無視できる人のほうが少ないだろう。
大都市Y市といえども、この周辺にはまだその程度の人情が残っている。



本日四日目にして、驚異的な速度で作業はすすみ、ゴミ屋敷の内部はかなりキレイになったもよう。
そのかわり、ゴミの分別は全く出来ず、トラックに積まれたモノはすべて産廃として処理されることになる。


ご先祖の出身地の教育委員会に連絡を取ることと、良さげなタオルでも買って、ご近所に挨拶回りするようダンナに指令を出しておいた。

2007/02/03

ゴミ屋敷ご開帳

昨日から、ゴミ屋敷の片づけ作業が始まっている。

ダンナは一週間仕事を休んで、その現場に立ち合うんだが、たまに電話がかかってきて「○○が出てきたんだけど、捨てても良いと思う?」などと私に聞く。

たとえば、祖母の昔のキモノや、キモノの端切れ。
やはり祖母が読んでいたらしい昭和初期の婦人雑誌とか手芸本。

祖母は、元気な頃は手マメな人だったようで、手芸材料や手本帳がたくさん発掘される。
どんどん捨てなければまたゴミの山になってしまうんだが、発掘品の詳細を聞くと、なんだか捨てるにしのびない気持ちになってしまうんだよなぁ。
・・・いかん、いかん。


叔父は、こうして実際にゴミ処理が始まってしまうと、あれだけ執着していたモノへの情熱が一気に冷めたらしく、業者の人が片っ端から捨てていく様子にも、ほとんど関心を示さないらしい。

ゴミ叔父が要らないと言っても、ダンナの判断で「残しておくべきでは?」と思ったものは宅配便でウチへ送られてくるそう。

とりあえず、私が使いそうな和布の端切れなどを段ボール3箱(!)発送したとのことで、有り難いが・・・今度はウチが本格的ゴミ屋敷になりそうな予感。



ところで、とうとう(叔父以外の)人類未踏のゴミ屋敷内部へ、業者さんとダンナが入ったワケだが・・・いや~、私もいろいろと想像をふくらませていたんだけどさ、それらの想像をはるかに越えた状態だったらしいんだな。


面白いので・・・あ、いや、貴重な記録として書き残しておくんである。

まず、叔父が寝起きしている部屋。
そこは、まるでシマリスの冬眠洞(って言っても、見たことある人がどれだけいるものか)。

つまり、体の周り360度、ぎっしりとモノで埋め尽くされていて、この数年、ゴミ叔父はそこで布団も使わずに、ゴミ山にもたれかかって寝ていらしい。

そのゴミ・・・叔父によれば「大切な資料」の内容のほとんどが、まあ、そのぉ・・・エロ本。

あ、べつに良いんだよ。
独身なんだし、現実世界で女性と親密な接触をする機会はなかったんだし、いろいろな情報を得るためには「大切な資料」と言えよう。

しかしダンナによれば、叔父が「ダンナ家代々の大切なモノがたくさんあるから整理するのが大変なんだよ~」と言うモノなど、エロ本の量に比べれば全然たいしたことはない・・・とのこと。

近所のコンビニで買って読み散らかしたものから、通販で取り寄せたらしいマニアックなものまで、ありとあらゆる本があるんだが、60年代頃のモノから保存されているので、ソノ手の風俗資料としては結構貴重かもしれん。

また、その手の雑誌類の一部を切り抜きしたり、ページごと切り取って綴じたものなども大切そうに保存されており、彼が何を基準に「この記事は要保存!」と判断しているのか・・・なんだかものすご~く、知りたくなーいっっっっ!!


風呂場も台所も、もはや到達することさえ不可能で、かろうじてトイレは使用可能だったが、なぜかドアが破壊されていた。
「トイレで転びそうになってドアが破れちゃった」と言うことだが、小柄な叔父がぶつかったくらいでそんな壊れ方するのかなぁ。
・・・わからん。

洗濯も出来ないので、服や下着はいちいち新品を買ってきて着替えていたそう。
だから、ゴミ山の内容物には大量の汚れ物が。
新居へ移ったら洗濯して再生するつもりらしいが、ゴミ袋に20袋くらいある。

もちろんメガネも大量に発掘されている。
なぜかすべてことごとく分解されているそうだ。


まだ二日目なので、先は長い。
この先、一体どんなものが出てくるのか。

とにかく、今日の時点でトラック10台分のゴミが搬出されたもよう。

2007/01/21

新品なんです

昨夜、ダンナが帰宅。

出かける直前まで仕事に追われ、ほとんど寝ていなかったんだが、ゴミ屋敷モンダイを済ませた後、近くにいるダンナ妹の家に泊まり、甥っ子や飼い犬と遊んで、ゆっくり寝たら疲れが取れたと言っていた。

しかし、そう言うダンナの姿は、なんだかこの数日で一気に老けたように見えた。


さて、今回の土産は、ダンナ家の近所に新しくオープンしたケーキ屋のチェリーパイ。
それを喰いながら、詳細な報告を聞く。

もはや私の興味は、ゴミ叔父のぶっ飛び言動やゴミ屋敷の笑える現状でしかないので、そこら辺を根ほり葉ほり。

司法書士の事務所で、「今後一切身内には借金の申し込みをしない」という念書にサインさせられた時、「身内なのに、わざわざこんなこと書き残しておかなくちゃイケナイものなんだろうかねぇ」とヘラヘラと笑いながら言ったとのこと。
「身内の情」をことごとく踏みにじった当の本人なんだがね。

それと、今に至ってもまだ「ダンナ君が金を送ってくれなくなったのは、ここふじさんに言われたからだ」と繰り返し言っていたそう。

もはや反論する気も失せた。

自己愛の強い叔父は、血のつながりのある人物のことは、なんだかんだと言っても悪人だとは思いたくないはず。
他人である私やダンナ母が諸悪の根元だと思っていてくれたほうが、今後なにかと便利なんじゃないかと思うので、それで良しとする。


そんなことより、笑えたのは、ゴミ屋敷の玄関に構築され、他者の進入を阻んでいる「壁」について。

昨日、ダンナが帰途につく直前に、ゴミ処理を依頼した業者から電話が入り、「やはり家の中に入ってみないことには正しい見積もりも出来ないので、なんとか玄関のゴミだけでも片づけて、中に入れるようにしたい」と言われた。

で、すぐさま叔父にその旨を伝える。

「玄関に積み上げてあるモノの中に、何か捨てたくないモノがあるなら教えて。業者さんに伝えておくから」

するとゴミ叔父、「本当は全部捨てたくないんだが、仕方なく厳選すれば・・・」と言って、挙げたもの数点。

  ・新品の炊飯器
  ・新品の布団
  ・買い物カート
  

他にもあったが、忘れた。

笑って脱力してしまうのは、じつは布団も炊飯器も、以前私たちが買ってあげたものだからなんである。

もう何年前になるのか、叔父の借金地獄が発覚した時、
「何か欲しいものがあるならウチに相談してね。本当に必要なものなら買ってあげるから。だからもうカードで買い物はしないでね」
と言ってあった。

それで、買い与えたものの1つが炊飯器。

「歯が悪くなったので、柔らかいご飯しか食べられない。だからお粥が炊ける炊飯器が欲しい」

そう言って、叔父が伝えてきたのが、何かのCMで見たらしい最新機種。
画期的な「玄米を発芽させることができる」という目玉機能付きで、健康ブームに乗って売り出されていたモノで、10万円以上もした。

健康オタクの叔父。
発芽玄米が体に良いと聞くと、ハツガゲンマイ・ハツガゲンマイと呪文のように繰り返し、その炊飯器をご神体のように崇めたいんである。

その最新特殊機能のせいで、フタが複雑な構造になっており、マメに分解掃除をしなければイケナイという話だったし、叔父がわざわざ玄米を買ってきて発芽させて食べるなんて考えられなかったんだが、後できっと「あの機種じゃないからうまくいかなかった、あれを買ってくれればこんなことにならなかったのに」と言われるのは目に見えていたので、仕方なく希望通りの機種を買ったんであった。

後日私が「発芽玄米たべてますか?めんどくさくないですか?それに、フタの掃除してますか?」と聞くと、「え?あ・・・ああ、まあ・・・」と、なんだかモゴモゴの返答。

アヤシイ・・・・あきらかにアヤシイ、とは思った。
でもまあ、炊飯器が新しくなれば今までよりご飯を炊くのは楽しくなっただろう、とりあえず食生活が少しでも改善されればヨカッタと思っていたんである。

ところが、現実は私の想像を越えて、なんと炊飯器は開封もされていなかったということだ。


それと、布団。

これは数回買っているので、どの時点のものか不明なんだが、玄関はかなり以前から洞窟状態になっていたらしいので、たしかに布団なんて巨大なものが通過できるはずはない。
これはウチで買い送ったというより、「布団を買ったので今月また金がなくなった」と言われた記憶が何回かある。
現実に布団は買っていた。嘘でなかったことは誉めてやろう。
しかし、その布団、使われるどころか、開封されることさえなく、届けられた時点で、そのまま玄関のゴミ壁の構成物になっていったのだ。


買った時には、きっと「この布団で気持ちよく眠れる。それで生活が変わる」と思ったのだろう。
その心境はとても理解できる。

何かを変えたくて、次々と新しいモノを手に入れる。
その衝動の中に「現状を変えたい」という気持ちがあるのだ。

でも、その切なる願いは、自分の家の入り口に阻まれる。
人生を変えるはずの新しいモノの進入を、ことごとく阻む魔境ゴミ屋敷。


私も、秋のバーゲンで衝動的に買った洋服が紙袋のまま玄関に放置してあったのを、つい先日発見して愕然としたもんね。
サイケデリック柄のニットワンピース。
こんなの今まで着たことはないんだが、店で買った時には「これをきっかけに自分のワードローブを一新してイメチェンをはかろう」と思った・・・ような気がする。
でもその目論みも、自宅玄関に一歩足を踏み入れたところで、あえなく消え去った。
やる気を萎えさせ、退廃させる、マイ汚部屋に満ちる空気。
あらがいながらも、その肌馴れた生ぬるい空気に包み込まれると、何度も脱出を試みながら舞い戻ってしまう阿片患者のように、汚部屋の真ん中に今までと変わらぬ姿で座ってしまう、弱い自分を知る。

ちなみに、放置していた紙袋を開け、買った服をあらためて着てみて、イメチェン計画の無謀さを思い知ったんであった。
それを阻むのは、汚部屋以上に、自分の驚異の肩幅なんであるが。



ゴミ屋敷の本格的な片づけは、今月末から始まる予定。
それに立ち会うため、ダンナは再び休みを取って、ゴミ屋敷へ赴くことになる。

2007/01/20

進化するゴミ屋敷

ダンナが、一昨日から出かけている。

いよいよゴミ屋敷陥落を目指して一気呵成に攻め込むのだ。

どおおおおおーーーーっ!(ときの声)


ここからは、ダンナからの電話による。


今回は、土地家屋の名義変更、遺産分割、そして売却、という一連の手続きを一気にするワケなんだが、まずその前に「家を売却したら、ただちにダンナに借りている金を返す」という誓約付きの正式な借用書を作るべく、公証役場へ行った。

今回の打ち合わせのためにダンナが何度か叔父に電話したんだが、そのたび留守電になっていて、さすがのダンナも「トンズラされた!?」と青くなっていた。
ナニが何でも公証役場へは行きたくない様子だった叔父なので。

それでも当日になれば、渋々ながら待ち合わせ場所に現れて一安心。

ところが、いざ公証役場で書面を見せられたら、そのあまりに物々しい文面に、叔父はパニックになったらしい。
その様子の詳細(私としてはココが知りたいところなんだが)は聞いていないが、「万が一この契約が履行されなかった場合は・・・」とかのあたりにビビッたんだろうな。
まあ、わからないでもない。

で、パニくってワケのわからないことを言って騒ぐ叔父に、公証役場の人もあせり、「騒ぐなら外へ行ってくれ。ちゃんと当人同士で話し合って、決着をつけてから出直してくれ」と怒鳴ったとのこと。

ダンナ、立つ瀬なし。

しかし、とにかく一度公証役場を出て、建物の外で叔父をなだめる。

「今頃そんなことで騒いだって仕方ないでしょ。返してくれるって信じてるし、お金を返してくれた後はもうこんな書類は破って捨てればいいんだから、何も怖いことなんてないんだよ」

「借りた金は絶対に返す」と繰り返し言っていたのは叔父本人なんだが、「絶対に返す」と紙に書いてあるのを見ると急にドキドキして心が弱るらしい。
まったく、どうしたものか。

しかし、このまま叔父の機嫌が悪化して、ゴミ屋敷売却の話まで頓挫してしまっては大変なので、ダンナは冷や汗かきながらも、極力穏やかに説得。

ダンナへの借金を返すというのは、妹たちの条件でもある。
「叔父さんがお兄ちゃんに借りたお金を返さないつもりなら、家の権利を相続しても、売却のためのサインしてやらないブー」と言っている。
今回売却できなければ、先日クレジット会社への返済のために不動産屋さんが出してくれたお金を賠償しなければならなくなる。

「そんなことになったら、不動産屋さんから訴えられるよ。そうなったらボクとのやり取りみたいにはいかないんだよ。ホントに裁判になるよ。どうするの?」

この言葉で、叔父、落ちる。

で、なんとか無事に借用書に押印。

はぁ~。



次に、ゴミ屋敷の名義変更。
これは司法書士事務所に、あらかじめ妹たちの書類も揃っていたので、すんなり終了。

そのまま、売却手続き。

事前に不動産屋さんが、「叔父様の口座に全額振り込むことに不安を感じる。たとえば、他にもどこかから借金していて、振り込んだとたんに引き落とされるとか、あるいは、振り込んだとたんに叔父様の態度が急変するとか・・・ってことになるかも」と言っていた。
そのため、売却手続きが完了したら名義人それぞれの取り分を各人の口座に不動産屋さんから直接振り込んでもらうことにしてあった。

そのため、今日一日で、ダンナの口座には、売却したゴミ屋敷の代金の4分の1と、叔父からの返済金が同時に振り込まれていることになる。

イヒヒ、ダンナが帰ってくる前にソレ持って逃亡するかな?・・・ってほどの金額でもないな。
ちっ。


これをお読みくださる数少ない皆様。

お蔭様をもちまして、長きにわたり私たちの身と心と家庭を荒廃させ、ダンナの髪の毛を減らしてきた大問題が、ほぼ決着いたしましたでございますよ。
本当に本当に、様々な貴重なご意見とご支援をありがとうございました。



さて。

とりあえず、金は返ってきた。
それはそれで良し。

しかしこの先、叔父の身内という立場であるダンナには、まだまだ難題が残っている。

そう、それは「お引越し」。


心優しい不動産屋さんの計らいで、ゴミ屋敷を明け渡すまでに一ヶ月の猶予を与えられた。
しかし、この一ヶ月の間に引越しが完了しない場合は、ダンナも連帯責任で賠償請求されることになっている。

そんなワケで、早急に業者を探し、ゴミ(叔父にとっては貴重品)を片付けるための見積もりを頼む必要があった。
今日の夕方、業者さん(便利屋さん)に現場を見にきてもらったんだが、その際、ダンナも立ち会うために久しぶりにゴミ屋敷へ。

この期に及んでもなお「見られたくないんだよな~」とモジモジする叔父を押しのけて、玄関のドアを開けるダンナと業者さん。

そして・・・・・絶句。

以前は、積み上げたゴミに洞窟の入り口のような通路があったんだが、今はその洞窟も完全に崩壊し、ドアを開けたら、いきなりそこは・・・「壁」だったそうだ。

つまり、玄関ドアでぎゅーっとゴミを圧縮している状態。

よーく見ると、ゴミ壁の頂上と天井との間にわずかな隙間があって、そこまでよじ登って出入りしているとのこと。

「ほらね・・・こんなだから人には見られたくなかったんだよ」と、羞恥というより、脱力したように言う叔父。

でも、まあ、見られるまでは「見られたら死ぬ~」って思うけど、一度見られてしまったら気持ちがラクになるものだ。もう開き直って笑うしかないしね(by汚部屋住人)。

「具合が悪いとか体が動かないとか言うわりには、あんなところ、よく登れるなあ」とダンナは感心していた。


そんなワケで、見積もりどころではなかったんだが、何人もの業者に見られるよりは、最初の業者さんに依頼することに。
まるで、トラの尾を踏んだ男。

彼の目算では「片付けるのに一週間はかかりますね~」とのこと。


さあ、ゴミ叔父、無事にゴミ屋敷脱出なるか???