初!柿渋
朝から賑やかだと思っていたら、近所の畑で種まき作業が始まったらしい。
昼になると、みんな梅の木の下に集まって、重箱に詰めたお弁当を食べていた。
ええなぁ~。
春だよ、春。
と、いうわけで(?)、私も今日は朝から柿渋染めをやっている。
すごく汚れるので専用物干しを設置する予定だったんだが、今日の空色の濃さを見たら、なんだか待ち切れなくなった。
考えてみれば、手ごね小屋における初染め。
水も変わったので、仕上がりがどんなふうになるか楽しみ。
もともとジョイフルホ○ダに売っている柿渋液を愛用していたので、少なくなってもあわてて買い足さずにのんびり構えていたんだが、先日買いにいったら種類が変わっていてビックリ。
なんだか軽薄なラベルの「木塗用」というのしか売っていない。
渋~いラベルの「上柿渋」はどこへいってしまったの?
ま、それしかないんだから仕方ない。
とりあえず、それで染めてみることに。
・・・く、くさいっ!
いや、いいんだ。
柿渋は臭くないとイイ色が出ないんだ。
でも、このニオイ。
アレですよ、アレ・・・たとえば、鮭トバ!(鮭のハラミを細く切って干したり燻製したりしたもの)
魚の脂が発酵したようなニオイだな。
以前、染色用の柿渋というのを使ってみたことがあって、それは早く濃く染まるが柿渋の本来の性質は若干劣るというものだった。
柿渋液を発酵させる過程で何らかの成分を加えたのかしたものらしい。
それが、まさに、この鮭トバのニオイであった。
(過去記事を発見→ http://blogs.yahoo.co.jp/fujikoko2000/36432640.html)
つまり、たぶん、簡単に染まるように何かの動物性蛋白質を人工的に加えているんだろうな。
麻布も、一回でぎゅっと濃い色になった。
ついでに、無臭柿渋で染まりが悪かった布も一緒に染めた。
でも、このタイプのは色抜けがあるので、最後に本物(無調整?)の柿渋で仕上げ染めしないといけない。
ううう、また、柿渋液探しだな。