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2005/10/31

ゴミ屋敷への借用書

もはや若年性痴呆症かと思われるウチのダンナ、9月11日に取り決めたことのいくつかをすっかり忘れていたが、先日叔父から電話が来たことで、にわかに記憶がよみがえったらしい。

よみがえった記憶の内容は以下のこと。

・今後送金しないことを書面にして叔父と確認しあう。
・今まで送ったお金について「借用書」を書く。

「借用書」については無駄とはわかっているが、叔父自身が「○○(ダンナ)君からのお金は借りているもので、そのうち返すつもりなのだから、使い道について詮索しないでほしい」と常々言っているので、その意志を汲み、さらに、今までの送金額の大きさを認識してもらうためにも、とにかく総額を文字にして残すのが良いと思っていた。

ダンナは叔父からの電話の後、公認会計士のウェブサイトの「借用書の書き方」というのを見ながらあわてて借用書を作成し、叔父に郵送した。
同封した手紙に、今後の送金はしないことや、叔父の自立に向けてのアドバイスのいくつか、社会福祉協議会の連絡先なども書いた。

ダンナが参考にした「借用書の書き方」の中に、「借用書というのは返済日を明記しなければその用を為さない」ということが書いてあり、どうしても返済日の確定ができない場合は「請求され次第随時」と書くことになっている。
それに従ってダンナは、返済日の項に「請求され次第随時」と書いた。

叔父から返済されることなど毛頭期待はしていないし、返済要求もするつもりはない。そういう意味を込めた寛容な「随時」なのである。

ところが、叔父にはその「随時」の文字に大きく反応した。


昨日、朝の5時に電話がなった。

遮光カーテンの端が青色に光り始める時刻、寝起きでろれつがまわらないダンナがボソボソとしゃべっている声を、私は布団の中で聞いていた。

「・・・・だって、借用書っていうのは必ず返済日を書かないといけないモノなんだもの。じゃあ、何月何日までに返済することって書くかい?・・・ね?出来ないでしょ?期限が決められない場合は随時って書くしかないんだよ」

「・・・脅してなんかいないよ。普通の金融会社ならもっと厳しく期限を切られるんだよ」

「・・・叔父さん、いつもいつもそうやって同じこと言うけど、結局何も約束を果たしてくれてないじゃない」

「叔父さんには家という財産があって、それを利用して自活できる方法があるんだよ。以前教えてあげた社会福祉会の融資制度は叔父さんが家を失わない唯一の方法だと思うよ。想像で決めつけないで、一度ちゃんと説明聞いてみなよ」

「・・・ボクに悪いと思うのなら、努力して自分で出来ることをやってみて。わからないことはちゃんと聞けば教えてくれるところがあるんだし、怖がらずにやってみなよ」

「・・・情けはあっても、もうお金がないんだよ」


ダンナ側の言葉しか聞けないが、会話内容はだいたい想像がつく。

電話後に聞いた話では、借用書に叔父の署名捺印をして返送してほしいと言うと、「手が震えて文字が書けない」と言われたそう。

昼近くまで、何度か繰り返して同じ内容の電話が来た。
ダンナは私と違って居留守など使わずに、電話が鳴るたびに律儀に対応し、最後の電話では、以前私がメール相談をした法律事務所の連絡先を伝えていた。
ここには名前を出して相談したので、叔父本人が電話をすれば事情を察してくれるはず。
ただし、あれから一ヶ月以上経っているので、担当者が覚えていてくれるかどうか・・・・。

その後も電話が来そうな気配だったので、居留守ワザを使えない正直者のダンナを連れだして本物の留守にすることにした。
ダンナの慰労のために日帰り温泉に行へ。
でも、行った場所は温泉ではなく「岩浴」だった。
それの内容については「お汚部屋改造日記」で。
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2005/10/26

不死身!ゴミ屋敷

とうとうこの話題の専用書庫を作ってしまった。

一昨日、久しぶりに叔父から電話が来た。

前回までのおさらいもかねて振り返ってみると・・・

生活スタイルについて私たちに干渉されるのがイヤになった叔父が自ら宣言した「あと二回の送金の後は、自分で何とかやりくりしていく」という言葉に従って、9月の送金(総額25万円)とオ○コへの返済にあてるための26万円を10月に送金し、それ以後は叔父の生活には一切干渉しないということを9月11日に取り決めた。

この内容は、このごろ物忘れがひどくなったダンナのために、メモに書いて電話の横に貼ってある。
しかし、そのメモに書き加えた「このことは書面で叔父さんと確認しあう」という部分は案の定実行されていないが・・・(-_-)。

オ○コへの返済額は月額3万円だったが、26万円を一気に振り込めば翌月からの返済月額が1万円になるとのこと。
早めに振り込んでしまった方が良いだろうと思って、ダンナはその金額を9月末にすでに叔父に送金していた(つまり9月の送金額は総額51万円だ!)。

その後、叔父からオ○コの領収書コピーが郵送された。
確かに26万円の入金と、翌月からの引き落とし額が1万円(+税1000円)になったことが明記されている。
しかし、オ○コへの返済額が減額されたと言っても、他に少なくても2社からの借り入れがあるので、叔父が自力で返済していくのは大変なのだが、叔父自身が「自分で何とかする」と言い張るのだから、静観するしかない。

いろいろと気になることはあるが、とにかく、10月に送るはずだった26万円を先月送金してしまったから、そこで叔父への送金は終了ということになった。

・・・・と、私たちは思っていた。

しかし・・・・・・。

ここからが、今回のお話。

ダンナは「ここふじが嫌がるから、もう自宅に電話しないでね。用があるときはボクの携帯にかけて」と叔父に言ってあったらしい。
だから、久しぶりに聞く叔父の第一声は、とても遠慮気味。

「・・・○○(ダンナ)君からは携帯にかけるように言われてるけど、携帯ってなんだか落ち着かないから、家の電話にしちゃったの。ごめんね」

急に冷え込んできたので電気毛布を買ったとか、選挙に行ってきたとかいう前振りのあと、おもむろに本題に入る気配だったので、私はそれを察してヤンワリと「○○(ダンナ)のほうから電話させます」と言って、切った。
まだ職場にいたダンナに電話し「叔父サマから電話が来たよ~」と伝えると、ダンナは早速叔父に電話したらしい。

10分後、再び自宅へ叔父からの電話。

「○○(ダンナ)君から今に電話きたんだけど、ものすごく怖い声で、もうお金は送れないよって言われて、すぐ切られちゃった~」

ははぁ、ダンナもなかなか頑張ってるねぇ。
その調子、その調子。

「でも、8月の時点では、11月分まで送金してくれるってことだったのにぃ」

「え?・・・あのぉ、私はよくわからないんですが(逃げ道確保(^^
)、○○(ダンナ)のメモによると、9月の送金とオ○コ用の26万で最後ということになっていて・・・それは9月に振り込んでいるようですが?」

ゴミ叔父「だって26万は別口でしょ。そんなのもうオ○コに払っちゃったんだから、今月の生活費はもうないもん!」

・・・・・なぜか偉そう。

私「でも、このメモには、しっかり叔父サマと確認を交わしたことになってますが・・・?」

ゴ「うーん、意志が通じてなかったんだなぁ。それは9月の話でしょ?ボクが言っているのは8月の時点での話だよ!」

私は一瞬、自分の頭がおかしくなったのかと思った。

通常この世の中では、「9月」っていうのは「8月」より後に来ませんか?

情報や規定や取り決めは、特別な但し書きがない限り、常に最新の内容に自動的に置き換えられるのが普通であるように、この場合の「8月の時点での話」も「9月の時点での話」に更新されているのではないのだろうか?
(しかも、こんなこともあろうかと予測して、いつもダンナはいちいち「前回はこう言っていたけど、今回言っていることに変えてもいいんだね?」と丁寧に確認している。)

しかし、この人は、「9月の時点での話」よりも「8月の時点での話」のほうが有効だと言うのだ。


いきなり疲労したが、久しぶりの叔父との対話だったので、私も少し穏やかに、とにかく言い分を聞いてやることにした。
こちらが心優しい聞き役に徹すれば、叔父も少しづつ本音を語り始める。

「○○(ダンナ)君がお金を送ってくれなくなったら困ると思ったので、必死で彼の言うとおりにした。言われるまま福祉協議会や弁護士にも相談に行った。でもそこで聞く話など、ボクはとっくの昔に調べ尽くしていて、そんなこと何の役にも立たないことを知っていた。9月に約束したことは、○○(ダンナ)君の機嫌を損ねないように、とりあえず同意したにすぎない。」

うーむ。気持ちはわからなくはない。
でも、叔父自身が頷いて約束してしまったんだから、今更それを「その場しのぎで言っただけだから撤回したい」と言っても、通用しないのが世の中というものだ。

私は、「もうウチにはお金はない」とひたすら言い張ることにした。
実際には完全無一文になるまでにはまだ若干の余裕があるので、嘘のつけないダンナはこの「金なし」作戦には否定的なのだが、もはや「叔父様のためを思うからこそお金は送らないのだ」という論法では、にっちもさっちもいかないことは明白。

叔父は、ダンナが送金を渋るようになったのは私の入れ知恵だ(ある意味事実だけど)と疑い、私にも不信感をつのらせているはずなのに、
「ここふじさんからも口添えしてもらえないだろうか?」
と、猫なで声を出す。

しまいには、私の貯金額まで詮索し、「ここふじさんは大した仕事してないからそんなにお金ないだろうけど・・・なんとかならないかなぁ?」とまで・・・!

(はいはい、悪かったッスな~大した仕事じゃなくて)

「10万くらいでイイから、なんとか・・・」と必死に訴える叔父にキレかかりながらも、私は冷静に、思いっきり涙声に聞こえるように自分の声を演出した。

「叔父様・・・・今まで叔父様のためだけを思って一生懸命がんばってきました。けど、もうどうしても送れるお金はないんです。○○(ダンナ)も叔父様を心から心配しています。・・・・でも、お金を送れなければ、その気持ちも伝わらないんでしょうか。お金でしか、叔父様を助けることはできないのでしょうか?」

何か言いかけた叔父を遮り、さらにたたみかける。

「こんなに叔父様のことを思っていて、叔父様を助けたいのに・・・助けたいのに・・・・・グスッ(鼻をすする音)・お金がない私たちには、もう助けてあげることができないんですか~っっ?!!!」

さすがの叔父もしばし沈黙・・・・・

「そ・・・そ、それは、どういう意味かな?」

「だから・・・もうウチには送ってあげられるお金がないから、お金以外の方法で叔父様を助けたいと思って、いろいろと必死に奔走してきました。でも、それが叔父様には何の役にもたたないことなら、もう私たちに出来ることは何もないのです」

さらなる沈黙のあと、叔父は再び、自分の生活が他人には理解できない特殊な苦労を伴うものであること(医者嫌いだからサプリだけで健康維持するとか、人と接したくないから通販で買い物するとか、失明したら大変だからメガネをたくさん買いたいとか、ドロボーだらけの世の中だから他人に頼りたくないetc・・・っていうことね)、それを維持しなければ死んでしまうこと(もう百万回聞いた話)を繰り返した。

また堂々巡り・・・・・

「ところで、君たちは生命保険とかに入ってるの?」

以前、ダンナが叔父を入院保障のついた保険に加入させようと試みたことがあって、「保険会社など信用できん」と言うことで実現しなかったのだが、その話題から、この質問になった。

「はい、以前知人のすすめで入りましたケド」

「じゃあ、○○(ダンナ)君も、ここふじさんも、二人とも入ってるんだ・・・ふ~ん」

保険料を払えるくらいなんだから金はあるんだろ?ってことを言いたいのだと思うのだが・・・
それとも、もしかして、この人、私たちの死亡保険金を聞き出そうとしてる?!?!?!?

悪寒・・・・・


とにかく、ウチから金をもらえる見込みがないとあきらめた叔父は、ダンナ妹の電話番号を聞いてきた。
ダンナは、叔父の件は自分ですべて背負う覚悟でいるので、妹たちの連絡先は教えていなかったのだが・・・・

はい、スミマセン、私はあっさり教えました。

むひひひひ。
今まで私たちの苦労を見て見ぬ振りをしてきたダンナ家の人々への、ささやかな仕返しでごんす。