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2006/01/20

がめつうございます。

いや~こんなことやってる場合でないのは明らかなんだが、忘れないうちに書いておかないと自分が後で困るので・・・ってことで、ブログに向かうワケだが、逃避行動って感じもないでもないでもないでも・・・・・∞

叔父とは二度と関わりたくないと思っていたはずなのに、ついアリ地獄のごとくの叔父地獄に足を取られる私。

昨日もゴミ屋敷から電話あり。

な~んと。
叔父ってば、私の指令の通りに、ちゃんと福祉協議会の職員にお願いして、ダンナに電話をかけさせたのだ。
けしかけた張本人が言うのもナンだが、意外に早い展開でびっくり。・・・っていうか、他人と話すのが苦手な叔父にそんなことが出来るとは、内心思ってなかったもんで。

しかし、ダンナに聞いてみると、電話内容は以下のようなもの。

福祉協議会の人は、まず最初に、ダンナから叔父への送金総額を確認してきた。
(「洗いざらいすべてを話して、相手の協力を得よ」という私の指令通り、叔父はちゃんと今までのダンナからの送金額について告白したのだ。)

どうやら、叔父が言ったその総額に協議会職員も驚き、とにかく真偽を確かめたかった様子。
もしコレが本物の(金融機関などからの)借金だったら、自己破産を薦めるしかないだろうからね。

ダンナは、送金することになった理由と、送金ストップに至る経緯を簡単に説明し、借金は返してもらわなくてもイイから、一日でも早く叔父に自力で生きる道を見つけてほしいという旨を話した。

ダンナ「使途もハッキリしないのに無闇に金を要求されても送れませんから」
協議会「・・・でもご本人は、送ってもらったお金は、みんなメガネに使ったと仰ってまよ」

ダンナ、思わず脱糞・・・じゃなかった、噴飯。

協議会職員までをも「メガネ」の話で丸め込もうとしているらしい叔父。
ある意味、スゴイ。
ゆるぎないメガネ信仰。

協議会職員は、(叔父が電話口のそばにいるので)一応叔父がさらなる送金を望んでいることを伝えてはきたが、ダンナの話を聞いた時点で、すばやく事態を把握。
暗黙のうちにダンナとの意思統一がなされ、共同戦線を張ることに。

「わかりました。叔父様には甥御さんに迷惑をかけずに自立できるよう、こちらからもいろいろとご提案させていただきますので」

ってことで、電話終了。

とにもかくにも、これで福祉協議会の人に叔父の存在を(その人格とともに)知らしめることとなったのは良かった。

それにしても、叔父本人にとってはピ~ンチ!ってことで、あわててゴミ屋敷へ帰宅して、私へ電話してきたのだった。

「福祉協議会の職員は、○○(ダンナ)君に言いくるめられて、ボクが他人の金をあてにして何とかしようとしているとか、自活のためには家を売るしかないとか言われて、とっても困ったよ~ぉ!」

ダンナとの電話会談のあとで協議会職員は再度、家を担保にした貸付を薦めたそう。

「叔父サマ、協議会の人もそう言うなら、もしかしたらそれが最善の方法なのかもしれませんよ。だって、もうお金を借りられる当てがないんでしょ?・・・怪しいところから借金して、厳しい取り立てやヤクザの嫌がらせとかに遭ったあげく家を取られちゃうのに比べたら、抵当に入っていても住み慣れた家に住み続けられる保証があるんだから、その方法はかなり良いんじゃないですか?」

こんな話は以前からダンナが何度もしているんだが、これまではまったく聞く耳を持たなかった叔父。
実際に協議会で詳しい説明をされた後だからか、今回は大人しく聞いてくれた。

だが、しかし、そんな将来的な話よりも、叔父には今ただちに25万円が必要なのだ。
半年先の穏やかで安泰な未来ではなく、今この場ですべてを失ってもイイから25万円が欲しい~っ!のだ。
それも25日(銀行の引き落とし日)までに欲しいらしいので、やっぱり返済はまだ全然終わっていないんだな。
この間の電話では「きれいに完済した」と言っていたが・・・。

どうやら叔父は、簡単に借してくれそうな金融機関のいくつかへ行ってみたらしい。
すると「職のない人には貸せない」と断られたみたいで、
「ボクは職がないからなかなか借りられないんだが・・・」
という話をしたあと、ネチッとした口調で
「ここふじさんなら立場的にいくらでも借金できるんだよね。50万くらいなら担保なしでどこでも貸してくれるよ」
と、何度も、何度も、何度も、何度も、繰り返すのだ。

・・・・・・・なんだか、腹の底のほうから酸っぱいものがこみ上げてくる。

そして、とうとう私の中で、プチンッ、と、何かが音を立てて切れる。

「わかりました・・・」

こうなってしまったら、とたんに声のトーンがグッと下がる私。
「この私が、叔父サマにお金を貸しましょう。・・・そのかわり、何か担保をお預かりします」
叔父の声は、かすかな期待でややうわずる。
「うーん・・・担保に出来そうなものなんて、あるかなぁ」
「家ですよ、家があるじゃないですか。家の権利書をお預かりします」
「え・・・・?」

絶句のあと、おもむろに叔父は言った。
「がめついなぁ・・・・」

は~い。がめついですよ~。
・・・もはや、反論する気分にもならん。

「さあ、どうしますか?お金欲しいんでしょ~?急いでるんでしょ~?担保があれば無利子で貸してもイイって言ってるんですよ。ものすごくイイ条件じゃないですか?それにヤクザを雇って強引な取り立てなどはしませんし・・・そのかわり、期日までに返していただけない場合は、その家の権利をそのまま福祉協議会へ回しますから」

脅しのように言っているが、じつのところ、これは考えられる限りの最善策だ。
福祉協議会の貸付を受けるにしても、実際の貸付が始まるまでには手続きや審査などで最低でも半年はかかる。
申請するなら、一刻も早いほうが良い。
ただし、この制度では、対象となる家が抵当に入っていては担保に出来ないので、私からの貸付の時点では正式な抵当には入れず、とにかく、25万をエサに叔父から家の登記書類などを渡してもらうことが目的。
そして書類が手に入ったら、それをそのままこっそり福祉協議会へ持っていって、ただちに貸付の手続きを取ってもらう・・・・と目論んでみたワケだ。

叔父にとって、あのゴミ屋敷が叔父本人の名義である必要性など皆無だし、とにかく好きなようなスタイルで住み続けることが出来さえすれば良いワケだから、この福祉協議会の貸付制度はうってつけの方法なのだ。
騙してでも、強引な手段を使ってでも、なんとかこの制度を受けさせたい。

25万円を貸しても絶対に返ってはこないだろうが、その25万円で叔父モンダイをなんとか適正に処理(?)出来るなら、安い金額と言える。

ところが、叔父。
「家の書類を探すのにもいろいろあって・・・半年くらいかかる」
だとーーーーーっ!

負けず劣らずの我が汚家でさえ、保険証書とか貯金通帳とか年金手帳とか、何かの賞状とか、成人式の写真とか、横浜マリンタワーで描いてもらった似顔絵の色紙とか・・・とにかく、なんとなーく重要そうに見えるものは、ゴミに埋まらないようにしかるべき場所に保管してるぞ。
なんか・・・そういうものまでゴミに埋もれて平気になってしまったら、なぜかわからないんだけど、命綱を無くしてしまうような、社会から本当に切り離されるような、自分の存在が朽ちていくような・・・・そんな、漠然とした不安を感じる。

でも、そうなってしまったら、それはそれで、今までとは違う強さが生まれるのかも知れないとも思うんだけどね。
青テントで暮らすホームレスの人たちみたいにね。
失うものはもう命以外に何もない。純粋に、ただ「生きる」ために生きる。
持てるものの弱さ、持たないものの強さ・・・みたいなことなのかな。

ま、話をもどして。

もしかすると、あのゴミ屋敷がすでに何かの抵当に入っているという可能性もなきにしもあらずだが、叔父の性格からして、何であれ自分の持ち物を犠牲にするとは考えにくい。

叔父は、自分が何を持っているのか正確には把握していないまま、それを失うことをただ恐れているっていう感じがする。
大切なものがゴミに埋まっていても、とりあえず家の中のどこかにはあったという記憶だけで、かろうじて安心できているのだろう。
言ってみれば、叔父と私は同じ穴のムジナ・・・ではあるが、叔父は私よりさらに高いステージにいるということだな。

とにかく、もう叔父に何と思われようと屁でもなくなってしまった私。
「結局、君たちはボクの財産が目当てだったんだな」
と言われようと、
「あばあちゃんが化けて出るぞ」
と言われようと、全然へっちゃら。
ハッハッハ~と笑いながら、
「さ、どうしますか?このまま黙って貧窮し、やがて家を失って老人ホームで暮らすか、安易に借りてヤクザに脅されて家を失うか、それとも私の提案を飲んで、そのかわりその家に住み続ける保証を取るか?・・・叔父サマご本人の選択ですよ」
とガシガシ攻める。

叔父が言うには、
・とにかく家の権利を失いたくはない。
(「いつでも好きな時に売り買いできる」状態でありたいとのこと。だから、福祉協議会の慈悲深い貸付制度も断固拒否すると宣言)
・家を担保にするなら、25万円じゃなく、もっと多額のお金を借りたい。
(300万円くらい。しかし返済期日を設定されたら困る。「でもここふじさんがそんなお金持ってるワケないしなぁ」ってサ。)

  ケッ!

「いいですよ。300万円貸しましょう!!そのかわり、必ず家の権利書を提出してください。でも、本当に借金返せるんですか?」

念のために言っておくけど、これ、全然本気じゃないからね。
当然300万なんてすぐには出せないし。

「返せる!」と叔父、豪語。
「はぁん、どうやって返すんですか?」
「ボクは目が良くなれば働くんだ。ボクが働けば高額の給料をもらえるようになる」
・・・・のだそうだ。

でも、とにかく家の権利書を渡すのはイヤだと言う以上、この話は永遠に実現はしない。

「担保はない。返済期日は決められない。そんな人にお金なんて貸せると思いますか?」
「・・・ここふじさんがそんなにがめつい人だったなんて。女が身を守るための本能みたいなものなのかなぁ」
「そりゃ、我が身は自分で守らなくちゃいけませんからね。でも、それ以前に、世間一般では誰かに金を借りるっちゅうのはそういうもんなんスよ」
(このへんになったら、なんかもう巻き舌になっとりマス、私)

義理と好意で叔父に送金してきたダンナが、結局は金ヅルとしか思われてないことを知りボロボロに傷付き、その上、叔父をますますダメ人間にしてしまった事実を思えば、この私が言っていることのほうがずっとまっとうだし、結果としては優しいぞ。

とにかく私の提案はマジなので(ウソだけど)、選択肢のひとつとして考えてみよと言って、電話を終える。
もし、万が一本当に叔父が家の権利書を差し出してきたら、その時はその時でまた方策を考えるつもりだ。

叔父。
「ここふじさんはがめついけど、こうして話をしてくれるだけマシだね。○○(ダンナ)君やダンナ家の人たちなんて、もう話も聞いてくれないもん」
だってさ。

ところで、この電話の時、叔父に「叔父サマにとって大切なものは何ですか?」と聞いてみた。
「大切だと思うものに順位をつけてみてください」

叔父の答え。
1.命
(ただし、それを守るためにあのゴミ屋敷が必要なので、命と家はセットになっているらしい)
2.お金
3.信頼関係

・・・なのだそうだ。
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2006/01/17

死ぬわけにはいきません。

市役所の福祉課から紹介され、福祉協議会へ行ってみたらしいゴミ屋敷叔父。
昨夜、その報告の電話があった。

福祉協議会と言えば、家を担保に生涯お金を貸し付けてくれる制度があることを、以前ダンナが調べて叔父に教えてあげたことがある。
ついでに、担当者には名前も知らせて「こういう人が説明を聞きに来るかも知れないのでヨロシク」という話もしてある。
そういうわけなので、叔父が行くと、やはり初っぱなからこの貸付制度の話を聞かされたようす。

「でも申請の手続きに3日、その後いろいろな審査とかがあって、実際にお金が借りられるのはずいぶん先のことみたいなんだ」
と、叔父。
「そんなに時間がかかるなら、審査が終わる前にボク死んじゃうよ~」
と嘆いてみたり、
「こんなことをしている間にも、日一日と事態は切迫してゆくんだよ。明日にでもお金が必要なんだからっ!」
と、キレてみたり。

今の状態でダンナが直接話したら、嘘のつけない真っ直ぐな性格のダンナは、きっと情けゴコロをうち消すためにやみくもに叔父を叱りつけるか、もしくは情けに負けて送金してしまうかのどちらかだろう。
だから、ダンナとの直接対話は極力避けるというのが私の現行の戦略。

とにかくダンナは「もうお金は一切送らない」と宣言して頑なに叔父を拒絶し、私の話も聞いてくれない石頭ヤロウになってしまったという想定。

だから、昨夜も
「○○(ダンナ)君さえお金を送ってくれれば・・・」
と訴える叔父に、私はのらりくらりと「送れないんですよ~」と繰り返した。

どうやら福祉協議会で「頼りにしていた甥がお金をくれなくなった」ことも話したらしい。
「なんとか、甥ごさんに頼んでみなさい」とアドバイスされたそうだが、おそらくウソ。

「今まで何百万も借りてしまったので、貸してくれなくなったということも言いましたか?」
と、聞くと
「え?・・・借りてないよ。あれは借りた金じゃないだろ? だってもう使って無くなっちゃったんだから」
だと。

ぬおーーーーーーーっっっっっっ!
なんですとーーーーーーっっっっ!!

目の前から無くなってしまった金は、借りた事実さえも消えるらしい。

・・・でも、最近はこの程度では驚かなくなってしまったよ。
こんな発言にいちいち驚いて怒っていたら体がもちません。

そんなことより、とにかく話を前へ進めましょ。

70歳以上の無職の人が低金利で借りられる金融機関も紹介されたらしいのだが、叔父は金融機関からの借金は気がすすまない様子だ。
今まで散々借りてさすがに懲りたのか?
もしくは、すでにブラックリストなのか?
とにかく、何とかしてダンナから借りたいとのこと。

「何が○○(ダンナ)君の気を悪くさせたのかわからない。ボクは一度だってウソをついたことも、恫喝するようなこともないよ」
・・・・その発言からして、すでにウソです。
それとも、ほんとうに記憶から消えてしまったのか?

まあ、いい。

「とにかく、明日にでも金が必要なんでしょ?それがないと死んでしまうんでしょ?だったら、がんばって早く○○(ダンナ)の心を動かしてくれる人を探さなくちゃ!とりあえず福祉協議会の人に電話してもらったらどうですか?きっと○○はそこの担当者の人と話してみたいと思いますよ」

これは事実。
以前ダンナが相談に行ったとき、「ご本人と直接話してみてからでないと意見も対策も言えない」と言われたのだ。
実際に叔父と面談した今、担当者はどんな見解を持ったのか?是非とも聞いてみたいところ。

「・・・でも、それじゃあ、担当者から○○(ダンナ)君に電話してもらっても、必ずしもお金を送ってくれるという結論になるワケじゃないんじゃないか!」

お?、なかなかするどい指摘だゾ!

「じゃあ、叔父サマが気に入るような結論になるまで、その担当者とじっくり話し合ってみるんですよ。そしてこの先も末長くつきあえる、完全な味方になってもらうんですよ。それしかないんじゃないですか?」

・・・・・この先は、前回の内容とほぼ同じことの繰り返しなので略。

昨夜は、叔父が今まであのゴミ屋敷を守ってきたのはダンナ家代々の財産が詰まっているからだという話を切々と語っていた。

叔父曰く。
「他人にはガラクタにしか見えなくても、この家には代々受け継がれてきたものすごい財産があるんだ!それをボクが一人で守ってきたんだよ、そのことを○○(ダンナ)君はちゃんとわかっているのかなあ?」

たしかに、ダンナ家は、曾祖父の代まで代々日本画家だった。
画集にも載っているし、ある大名のお城の専属画家だったらしいので、全くの無名というわけではない。
あのゴミ屋敷の中には、そんなご先祖様たちの作品がたくさん埋もれているのだ。

しかし、それらに価値を見いだすためには、それなりの管理が為されていなければ。
グリコのおまけだって、空き缶にごろごろ詰め込んでいたものを、きちんと分類・管理したからこそお宝になれるのだ。

どうやら、その「ものすごい財産」についても福祉協議会で話したらしいのだが、そういうものは売れる状態にしていないと金銭的評価の対象にならないと言われたそう。
ゴミの中から掘り起こすところから始めなければならない状態では、やっぱりゴミと同じってワケだね。

それより、叔父と話していて気になるのは、ますます妄想が強くなってきたこと。

昨日は、以前住んでいた都内の家を売却する手続きの一切合切をやったのは自分だと言っていた。
これはダンナ父が、世間知らずの叔父と祖母に代わって奔走し、苦労して売却したのだったが、叔父の頭の中ではまったく逆の話になっている。
そして「だから、ボクは不動産関係の知識に長けている」と豪語。

他にも、かつて叔父の憎悪話のネタだった過去の出来事が、まったく逆の話に作り替えられ、今では自慢話になっていたりすることがいくつか。

やはり、他人との関わりが少なく、日常的に人と会話しないでいると、頭の中に現実とは別のワールドが構築され、だんだん区別がつかなくなってしまうのだろう。
それと、叔父にとって忌むべき記憶ほど、改ざんの程度も大きいようだ。
無意識の自己防衛みたいなものなのか?

このままボケてしまったら始末に困るよなあ・・・
あ、でもボケてくれたほうが対処しやすいかな?
ああ。でも、ものすごく面倒くさいボケ方しそうだから、やっぱり困る!
何とかこの先の目途が付くまでは、しっかりしててほしい。

ガンバレ!ボケるな!
ゴーゴー、ゴミ屋敷叔父!


虚偽も事実もひっくるめた叔父の長話をひととおり聞いてから、しみじみと言ってみた。

「・・・そんなふうに懸命に生きてきた叔父サマの人生のすべてを、ちゃんと聞いて受け止めてくれる人を見つけられたらイイですね。そして正当に評価してもらわなくちゃ。私にこうして話すように、他の人にも、声に出していろんなことを語って、とにかく叔父サマのことを誰かに理解してもらわなくちゃ。それまでは死ねませんね」

叔父、泣く。

とにかく、もういちど福祉協議会へ行って、もっと具体的な話をしてみるとのこと。
やれやれ・・・・(-_-)
2006/01/14

メガネの守護神サマ!!

このクソ忙しい時にっ!ムキーーーッッ!!!

・・・・と言いたいところだが、昨日と今日のゴミ屋敷叔父からの電話は、何かいつもと違う感じだったので、一応書き残しておく。

連絡を断っていた間にどんな暮らしをしていたのか不明だが、話は相変わらずの金の無心から始まった。

どうしても25万円が必要らしい。
それを、なんとかもう一度ダンナに頼んでくれないか?ということ。

「たった25万円が君たちの家計にそんなに負担な金額か?」
などとまで言いやがる。

相変わらず「失明するかもしれない」「栄養失調になりそう」「体が動かない」etc・・・らしいのだが、私はひととおり話を聞いてから、「お金はもう送れない」と言った。

冷淡に・・ではなく、まるで、ウチのダンナが私の進言に全く耳を貸さない暴君で、そのことを申し訳なく思っているかのように装って・・・ヒヒ。
幸いにして、どうやら叔父の頭の中でも、そういうイメージが作り上げられている様子。

さかんに、
「どうして○○(ダンナ)君は、そんな人になっちゃったのかなぁ?」
「前は優しい子だったのに」
「ボクが何か気に障るような事をしたのかな?覚えがないなぁ」
などと繰り返している。

そして
「みんな、ボクが死ぬのを待ってるんだな。もう死ぬしかないんだな」と。

ハイ、そうです!

・・・・と、喉まで出かかったのを必死で止めながら、無言で答える私。

でもさ~、死ぬ前にアンタが出来ることはたくさんあるんだぜ。

ダンナが教えてやった無料電話相談の弁護士にも電話をしたとのこと。
「家など売らずに、ボクは家の中でジーッとして 体に負担がかからないように暮らすのが一番良いと言われた」と、叔父。

・・・・あきらかに嘘。

詳しく聞いていくと、「電話では本当の話などできない」とモゾモゾ言いだし、「顔も知らない人と話すのは不安」「何度かけても電話がつながらない」(結局電話していないことはバレバレ)
「そもそもインターネットで探した弁護士だというところが信用できない」・・・・etc
そして、とうとう
「インターネットの恐ろしさを君たちはわかってないんじゃないのか?!」
と怒り出すしまつ。

「ボクは君たちよりも30年も長く生きているんだ。君たちよりもずっといろいろなことを知っているんだ!インターネットなんてね、ウィルスとか何とか怖いことがたくさんあるんだよ。ものすごく恐ろしいんだから!」

ほほぉ、そうですか。

「とにかく、いろいろな交渉事が本当に大変で、それだけでボクは消耗してしまうんだよ」

私は、
「今となっては、○○(ダンナ)にお金を借りるために交渉するのも、同様に大変なことです」
と言ってみた。

・・・と、ここで、私の頭の上にピカッと電球が点る。

「叔父サマ!ただし○○(ダンナ)を動かすための方法がひとつあります!それは、誰か第三者を間に立てることですよ。常識的で正当な判断をしてくれる人を間に立てて、その人に交渉してもらえば良いんです。その人が、“君は叔父サマに送金すべきだヨ”と言えば、きっと○○(ダンナ)は送金すると思います」

もちろん、そんなことを言う人はいないだろうという想定のもとで言っているワケだが。

もし、本当に「常識的で正当な判断をしてくれる」第三者が現れれば、ダンナに金を送れなどとは言わないだろうし、もっと別のしかるべき方法での解決策を考えてくれるハズ。
それに、万が一、その第三者がダンナに「金を送れ」と言うのなら、それは「常識的で正当な判断」の元での発言のワケだから、理由を聞いて納得できれば、送金をしても良いと思っている。

でも、とにかく今は、常識的判断のできる人ならきっと誰もが、ダンナが25万もの送金をする必要はないと思ってくれるんじゃないか?というのが私の観測。

「そ・・そんな人、いるかなぁ?」
「わかりません。でも、叔父サマには、今どうしても25万円が必要なんでしょ?それがないと死んでしまうんでしょ?」
「う・・・・うん」
「それなら、それしか方法はありません!もはや叔父サマが彼に直接交渉するのは無理です。・・・こうなったら誰でもいいんですよ、弁護士だろうが市役所の職員だろうが、隣のオッサンだろうが、とにかく誰か第三者に叔父サマの現状を包み隠さず話して、○○(ダンナ)から金を借りるしか方法はないとその人が判断すれば、その人から○○(ダンナ)に頼んでもらうのです!」
「うっ・・・・」
「生きるためには、それしかないですよ!!」

今まで何度も繰り返し書いてきたが、今必要なのは、叔父が自ら進んで外界と関わりを持つこと。
そして、少しでも多くの人に叔父の現状を人に知ってもらい、様々な意見のもとで社会常識的に最善な救済策を探すことなのだ。

「○○君と交渉するなんて、弁護士がそんな個人的なことやってくれるかなぁ・・・・」
「ダメなら、別の人を探すのです!」
「市役所職員だって、そこまではしてくれないだろう・・・」
「ダメなら、また、別の人を探すのです!」
「誰にでも彼にでも、こんな話できないよぉ・・・」
「でも、それしか方法がないんだから、探すのです!探して探して探しまくるのですッ!」
「でもぉ・・・」
「探すのです!きっとどこかに叔父サマの味方になってくれる人は必ずいますから!」
「うぅ・・・・」

叔父はとうとう
「じゃあ、明日市役所にでも行ってみるかな・・・?」
と、言った。

そう、それでイイのだ!

「聞いてくれてもくれなくても、とにかく叔父サマの現状と、今後の希望について、一生懸命話してみてください」

「でもボクは、こんな穴だらけの行政制度の枠組みに組み込まれるのはイヤなんだ。それに身動きできなくなる。ボクは自由でありたいんだ」
「じゃあ、そのことも相手にちゃんと話して!」
「家を売るのも絶対イヤなんだ」
「それも言ってみて」
「メガネも・・・」
「それも言って。・・・とにかく叔父サマが抱えているモンダイや不安や希望を全部話して、相手の意見も聞きながら、何が一番必要なのかという優先順位を冷静に考えてみるんですよ。そうすればきっと、今何をすべきか?がわかってきますからッ!」

送金は出来ない!ということを大前提にして我々の立ち位置を明確にしたからこその、新しい兆しじゃないか?
・・・まあ、まだ何とも言えないが。


ここまでが、昨日の電話内容。


そして、今日。

コタツに突き刺さってウトウトしていると電話が鳴り、居留守を決めて無視していると、叔父が留守録に向かって話しはじめた。

「××(ゴミ屋敷叔父)ですけど、ここふじさんに電話してもらえませんか?」

その声が、いつものモソモソ声ではなく、とっても明瞭でしっかりしていたので、「おや?」と思った。

電話するのは面倒だったけど・・・
去年からの一連のゴタゴタを過ごして、ダンナの叔父へのアマアマ態度も改善され、なんだかちょっと心機一転した私。
ダンナ母から慰謝料(?)ももらったしな。
それに、昨日の電話で叔父をたきつけてしまった責任もあるので、仕方なく電話してみた。

「留守にしててスミマせ~ん」としらばっくれて言うと、電話を待っていた様子の叔父。
いきなりしゃべり始めた。
やっぱり声が明るい。

土曜日だったが、さっそく市役所に行ってみたとこのこと。
これはどうやら本当らしい。
何をどのように話したかは謎だが、市役所の別館に事務所を構える福祉系外郭団体を紹介されたようだ。
ただし、そちらは休みだったので、月曜日にまた行ってみると言う。

そして、今日も今日とて、外出時にメガネを道路に落としてしまったらしい。

思わず「うわっ!またメガネ代の請求かい?」と警戒したんだが、メガネは無傷だった。

「メガネは本当に何ともなかった。奇跡だと思ったよ・・・なんだか何かに守られているような気がした」
と、叔父は言った。

メガネの状態に大きく左右される叔父の精神状態。

ホント、無事で良かったッス。


守られているのさ。
何にだか知らないけど、きっとアンタは守られている。
人間はみんな、必ず何かに守られてるんだよ。
だから、ガンバレ!ゴミ屋敷叔父!
我が身のために闘うのだのだ!
明日へ向かってゴー、ゴー。

金はやらないけどネ。
2006/01/03

壮絶!2006年幕開け

このブログにご訪問くださる数少ない皆様、どんなお正月をお過ごしでしょうか?
私は、相変わらずコタツに突き刺さり、まったり、けだるくお雛モノ作りしてますですよ。


さてさて、作業場と化している汚部屋から逃れて清々しく新年を迎えようと、大晦日から元旦にかけて豪華温泉旅行を遂行した私とサル・・・あ、いやダンナでございますが、いやはや、大変な年明けでございました。

行った場所は、紀元前から湧いていたという海沿いの温泉で、和銅六年(西暦714年)の古文書にもに記録されている古い古い温泉街。
しかしなぁ・・・日本で一番温度が高い温泉で、街のあちこち(歩道や民家の軒下やとんでもない場所から唐突に)白い湯気が立ち上る昔ながらの温泉街なのに、昨今の温泉ブームには完全に取り残され、忘れ去られた感のあるうらさびしい町でありました。

予約した宿は、明治時代に建てられた荘厳な建物。
だけど、内部は昭和40年代の「文化住宅」風にカパカパな合板で改装され、もはや取り返しのつかない状態に・・・嗚呼。

ま、でも、代替わりした若い姉妹女将(修行中)が生き生きと立ち働き、頑張ってる様子は微笑ましゅうございます。
それに海沿いなので海産物はもちろん旨い。
鯛もハマチもマグロの大トロも、名前のわからない貝も、それに伊勢エビも出たじょ~。
喰って喰って喰いまくり、飲んで飲んで飲んだくれ、大晦日の夜は更けてゆく・・・。
夜中には年越し蕎麦も振る舞われ、ご馳走たっぷり食べた後でもつい手が出てしまう一口サイズの蕎麦の、工夫された可愛いあしらいにも感心。

まだまだ寝るには惜しいってことで、浴衣姿で近所のコンビニまで散歩がてらアイスを買いに行ったりして、気分はすっかり祭の夜の子供。
アイスだけでは物足りず、昼間買ったお土産用の魚せんべいも開けてボリボリ食べ、敷いてもらったお布団に転がりながら、夜中3時近くまでテレビみてましたです。

ああ、極楽ぅ~!

ところが・・・
さて寝るかなぁと思ったころに、じわじわと胃痛が。
やがて腹がぎゅるぎゅる・・・・。

買い食い女王の異名をとり、不衛生な国で生水がぶがぶ飲んでも、道ばたの屋台の怪しい物がんがん食べても、密林の名も知らぬ木の実を拾って喰っても、アマゾン河の水で作った雑炊やトド肉や熊肉やワニ肉やネズミ肉や、1ヶ月前の牛乳半リットル一気飲みやアイス6人前一気喰いや3時間ぶっ通しケーキバイキング・・・とにかくどんな暴食奇食にもびくともしなかった私のこの腹が・・・この腹が・・・ぎゅるぎゅるぎゅる~と切なげに鳴いておるのあります。

久しぶりのまともな食料に胃腸がびっくりしているのだと思い、その夜は深く気にしないことにして無理矢理寝たのですが、翌朝せっかくの元旦仕様の豪華朝御飯にも手をつけられず、これはいよいよヤバイ・・・。

おまけに、松花堂風に盛りつけられた目出度い朝食のおかずの間を歩き回るゴキブリの赤ちゃん発見!
普段なら見なかったことにできる、孵化まもないゴキ赤ちゃんの健気な姿にも、食欲のない時には過剰な嫌悪を感じてしまい、ますますゲンナリするのでございます。

で、仲居さんに言って取り替えてもらったワケですが。。。な。。。なんと!
取り替えてくれたものにも、再びゴキ赤ちゃんが!!!

アハアハ、ハハハハ・・・・・と力なく笑う私。

再度取り替えてくれようとしたけど、「もう要りませんから」と私が言うと、その時はじめて事態の重大さに気が付いた仲居さんはオロオロ。

いいんです。こんなゴマ粒ほどの子ゴキブリくらい、この私には屁でもありませんのです。
そんなことでガタガタ騒ぐような、尻の穴の小さい私ではありませんのです。

それより、ほんの少しだけ胃が痛いような気がするので、何か薬があればいただけませんか?

結局朝食は一口も食べず、アンティークな杯に注がれたお屠蘇だけをちろりとなめてから、フロントでもらったキャベジンを飲んだのですが・・・なぜかそのとたん猛烈な吐き気におそわれ、トイレへダ~ッシュ!!

ああ・・・・ああ・・・・あああああああ・・・

鯛も、伊勢エビも、車海エビも、大トロも、ゆでウチワ海老も、渡りガニも、甲煮も、鴨肉のライスペーパー包み焼きも、和牛の器焼きも、エイヒレ入り中華風あんかけ茶碗蒸しも、銀杏ご飯も、抹茶ムースのメロン添えも、年越し蕎麦も、ちりめんジャコせんべいも、バナナ味アイスも・・・・・
○○館(泊まった旅館)さん、戴いたものすべて、今ここに謹んでお返しいたします。

トルネード水流の彼方へ~~~ああ!サヨウナラ2005年!(ToT)/~。

私よりも腹の弱いはずのダンナはピンピンしているので、食中毒などではなく、おそらく突然のドカ喰いによる消化不良だと思われます。
それに、もし食中毒だったりしたら、この宿に汚名を着せることになってしまう。
せっかくの元日だというのに、ゴキ赤ちゃんのためにすでに充分傷ついているであろう料理長を、これ以上の奈落へ突き落としてはあまりにも哀れ・・・
食中毒などではありません。悪いのは・・・悪いのは、全部ワタシよ~!!

そんなことを考えながら、和式を改造して雛壇のように高い位置になってしまった温熱便座を抱きかかえる、私の2006年元日なのでありました。

ややしばらくしてから、「失礼いたします」と重々しい声とともに、背広姿の恰幅のよい老人がやってきましたですヨ。
「せっかくの元日にご気分を害してしまい、まことに申し訳ないことでございました」
白髪をタタミにすりつけるその人は、この宿の社長さんらしいのですが、足がお悪く、正座も立ち座りもたいそう辛そうなそのお姿は、私たちを逆に恐縮させるに充分でございました。

ついでに、前夜の飲み物はすべて無料。
帰りがけには、大女将の故郷の町で製造しているという陶器瓶入りの高級日本酒を頂き、慇懃すぎる見送りに、小市民な私たちはなんだか後ろめたい気持ちにさえなったのでございますデス。

胃痛でよく眠れなかったため、帰りの車中では爆睡、目が覚めた時には、一炊の夢のごとく、いつもの汚部屋のよどんだ空気の中にいたのでありました。

ああ。

こんな年明け・・・今年はいったいどんな一年になるのでございましょうか。

なにはともあれ、皆々様、今年もどうぞよろしくお願い申し上げますデスよ~!!(はぁと)