沖縄新名物誕生秘話(妄想)
使ってみようと思っていた化粧品サンプルが忽然と消えて無くなり、数日後、遠く離れた沖縄の地に出現する・・・という超常現象を、つい先日実際に体験した手ごね人です、こんばんは。
my汚部屋のどこかに埋もれているはずのソレが、ある日何気なく覗いたヨソのブログの画像に映し出されていた時にゃぁアナタ、「おおっ、これが昔よく『アナタの知らない世界』みたいんでやっていたテレポーテーションっていうヤツか!!」って本気で思ったですよ。
・・・まぁ、別の言い方をすれば、アレです、人サマに荷物を送る際には、封をする前にもう一度確認しましょうっていう教訓でもあります(恥)。
さて、そんな超常現象を誘発するくらい深い絆で結ばれた沖縄のカワイイ人から、巨大なわりに妙に軽い(笑)荷物が届きましたぞ。
話題のお菓子、沖縄新名物「天使のはね」(←たぶんコレがメイン)とその他いろいろなお菓子。
なぜかすでに袋がペッタンコですが、これは超常現象じゃないですよ。
・・・食っちまいました。
赤さん、ごちそうさまでした。
「天使のはね」に関心を寄せておられるブロガーさんも多いと思うので、僭越ながらワタクシも是非食べてみた感想を書きたいと思うのですが、あまりにもあっけなく食べ終えてしまったため、わずかな記憶だけが頼りです。
えっと・・塩味でしたね(汗。
やっぱり沖縄の塩は美味しいです。
コレ、すでに沖縄名物としてゆるぎない地位を築いている「塩せんべい」と同メーカーのお菓子なんですね(丸吉せんべい屋)。
「塩せんべい」は麩菓子のような軽い食感と天然塩の旨味だけで勝負する素朴な伝統菓子ですが、原料も製法もそのままに、何かの間違いで軟らかくなってしまった・・・ような感じです。
あ、でも決してなげやり感はありませんよ。
かなり斬新です。
「食べても音が出ないチップス」というキャッチコピーも、何か特殊なマニアに需要がありそうです。
沖縄の麩チャンプルーに使うコシの強い麩を、ギュッとつぶして塩かけて食べてるような気にもなるんですが、強いグルテンの独特の歯ごたえが、なにかタダ者ではないものを感じさせます。
・・・・・・・・・・・・。
ある日の、丸吉せんべい屋の工場の片隅。
「ちょっと君ぃ!また失敗したんだね。困るなぁもう」
「す・・すみません、主任」
「失敗したの、ちゃんと始末しといてくれよっ」
「・・・は、はい」
「もったいないからご飯の代わりに食べようっと。厳選した原料を使っているから、味は良いんだよなぁ・・・もぐもぐ」
「あら、ゴー助(仮名)さんったら、また失敗したおせんべい食べてるの?」
「あ、事務員の花子(仮名)さん・・・ボクが悪いんだから仕方ないんだよ」
「ちょっと私にも分けてちょうだいな・・・もぐもぐ・・・あら!美味しいじゃない!」
「うん・・・でも、せんべいとは呼べないよね」
「じゃあ、せんべいって言わずに売り出せば良いじゃない?」
「・・・え?」
「そうねぇ・・・たとえば『せんべいって呼ばないで!』なんてどぉ?うふふ『早くせんべいになりたい!』とか(笑)」
「あははは、花子さんって優しい人だなぁ。まるで・・・天使のようだ(ポッ)」
「・・・と、言うわけで、新製品開発しました」
「ううむ、せんべいの概念をうち破る新しい食べ物かぁ。せんべいならではのサクサクパリパリという音が出ない・・・ということを売りにするワケだな」
「はい!これなら、映画館とか、音が気になる場所でも気兼ねなくせんべいの味を楽しめます」
「なるほど!そうか、悲しいシーンの時に、急にせんべいを食べたくなっても大丈夫なんだな!」
「そうです、周りを気にして、口の中でせんべいを湿らせながら、爆音シーンのタイミングに合わせて噛むなんていう、片身の狭い思いだって、もうしなくても良いんですよ!」
「すばらしい~っ!!よし、是非発売しよう!・・・しかしネーミングがなぁ・・・何かもっと、せんべいへの固執を捨てて、斬新な名前にしたいなぁ」
「・・・では主任、あのぉ・・・て・・て・天使のはね・・・って、どうですか?(テレ)」
「天使だとぉ?!ふっふっふ・・・ゴー助くん、さてはきみ・・花子クンと?」
「え・・・あの、その・・・・は・はい」
「そぉだったのか!このぉ!・・よーし!ではここはひとつ、ゴー助くんと花子クンの愛に我が社の社運をゆだねようではないか」
「しゅ、主任!!」
・・・ってワケで、こうして沖縄新名物が誕生しました。
皆さんも是非ゴー助と花子の幸せを祈りつつ、ご賞味くださいませ(笑)。
追記:
「天使のはね」、実際には工場のせんべい製造機械の脇からにょろ~んとはみ出る部分なんだそうですよ。
どうやら姉妹品に「天使のほほえび(エビ味)」などがあるようです。
エビ味かぁ・・・・うん、エビ味もよさそうだゾ。