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2008/08/26

負けてたまるか 栗山工房


いやはや、締めにくいのナンのって・・・この栗山工房のヤツ。

ヤフオクでしつこく追いかけ続け、やっとの思いで落札した愛しの栗山工房紅型大麻帯。
・・・だったんだが、手持ちのキモノと合わせてみると、どれもこれも今ひとつパッとしない。

某キモノ雑誌の常套句を借りれば「趣味性が高い」ってことになるのかもしれないけど、私のようなボヤっとした貧乏顔にはソレが災いにしかならず、私のセンスとワードローブでは、この帯の色味をおさえた柄と素朴な素材感を「ファッショナブル」に転じることができんのダ。
どんなキモノと合わせてみても、地味~ぃで老けっぽくて貧乏くさ~い、くすんだ印象になってしまうんである。

しかし、あんまり文句ばっかり言ってると、自らの買い物運の悪さを認めてしまうことになるので、なんとしてでも着こなして、ウソでも良いから「ウン、買ってヨカッタ!」って言わなくてはならんのダ。

あ、いや、買ったことは後悔してない、ウソじゃなく。

・・・で、昨日は、紺色の単紬と合わせてみた。
紺色との組み合わせなら、なんとか無難にまとまる感じ。


・・・・んだが・・・んだが、久しぶりの爽やかなキモノ日和だっちゅうのに、栗山のせいで大汗かかされ、1回だけ・・いや、3回かな?・・えっとホントは10回くらい「栗山め~~~っ!」って叫んでしまったサ。

とにかく、この大麻(ヘンプ)は思った以上にゴワゴワガサガサで扱いにくく、全然キュッと締まってくれないんである。
気を抜くとバサ~っと落ちてしまいそうなほどゆるゆる、それを帯締めでギューッと縛り込めて、なんとか完成。

時間がたてば繊維が柔らかくなってくるのか、それとも慣れるしかないのか・・・。

古い大麻布は、油が抜けたようにフンワリしていたりするけど、ああなるまで使い続けていたら、せっかくの柄が消えてしまいそうな気もする。
大麻の帯を使い続けている人がいれば、是非聞いてみたいものだ。

でも、シナ布も芭蕉布も、本当に着やすくなるには50年くらいかかるらしいしなぁ。

・・・と、考えれば、買うのが遅すぎたのかっ?!



ところで、この紺色の単紬。

これは柄が面白かったので、モノ作りの材料用として買っておいたもの。
夏キモノという認識がなかったんだが、よく見るとけっこう透けるので、きっと夏モノなんだろう。
着てみると、涼しかった。


ちなみに、材料用キモノと着用キモノをどう区別しているのか・・・自分でもよくわからないんだが、強いて言えば、買う時の気持ちのチャンネルがどっちに合ってるか?ということのようだ。

モノ作りの材料を探すときと、自分で着るものを探すときでは、目にとまるモノの趣が全然違うし、材料として買ったものは、どんなに高価でもグチャッと丸めて材料箱に突っ込むし、着るつもりで買ったものは、どんなに安物でも、たたんでタンスに仕舞ってある。

で、このところ、材料用に買い集めた布を少し整理しようと思っているんだが、その途中で「ん?コレ、着られそう」ってモノをよく発見するんである。
中には、「うわーーーっ!なんでコレを切っちゃったんだよ~っ」ってモノも多数。
冷静になって(キモノ着るゾな気持ちの時)あらためて見ると、全然普通に着られそうで、しかも結構ステキってモノが、片袖だけむしり取ってあったり、無惨に切り刻まれた状態で発見されたりして、その時の自分が何を考えていたのか全然思い出せなかったりするので、やっぱり汚モノ作りやってる時の自分って別人格なのかも知れん。


とにかくこのキモノは、切り刻み魔の手にかかる前に救出され、かなり年代物なのに裄がたっぷり、丈が若干短いけど、まあなんとか着られなくもない、なんとなく栗山の帯に合いそうな感じがしたので、着てみることに。

おはしょりがちょうど腹のでっぱりに載っかってしまうのが気になるが、腰ひもを低い位置で締めるのが難しいので(腹に押されてずり上がってしまう)仕方ない。

で、昨日は、毎年楽しみにしている「日本の匠」展を見に行った。

・・・んが、よく日程を確かめずに出かけたら、昨日が最終日で、到着した頃にはちょうど店じまい。
デパートの催しは、撤収となると時間との戦いなので、もう誰も客のことなんて眼中になくて、それどころか、あからさまにジャマそうにされる。

・・・孤独。

夏用の帯締め買おうと思ってたのになぁ。

ちきしょー。コレも栗山で手間取ったせいダ(←午前中ダラダラしてたくせに)。


・・・ってワケで、悔しまぎれに、久しぶりにデパートのトイレで自分撮り。

カメラを低い位置で構えると、体が長く写ることを発見。
そのぶん顔も長くなるが。

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2008/08/19

夏休み日記:お買い物

記憶が薄れつつあるので、完全に忘れ去ってしまう前に一気に書きます。

能登上布会館で大満足のお買い物をしたあと、気分が盛り上がったので、能登半島をガーッと駆け上がって輪島まで行った。
到着したのは夕方の4時すぎ・・・なのに、すでに輪島の町は眠ったように静か。

名物の朝市が終わった後は、町全体が閑散としてしまうのね。
お店もほとんど閉まってるし、たまに開いていても店内は無人・・・「ごめんくださ~い」と声をかけると、ややしばらくしてから、いかにも「寝てました」な感じのオジサンが、だるそうにズボンあげながら出てきたりする。
輪島のみなさん、すんません。
やっぱり輪島は朝早くに来なければイケナイのであった。



↑これらは、輪島と、翌日行った七尾で買ったもの。

輪島では、寝ていたオジサンをたたき起こして(笑)、帯留めを購入(右上)。
漆に銀を貼ったという凝ったもの。
指の腹でキュッキュッとこすると深いツヤが出る(漆には手の脂がいちばん良い)と教えられた。
去年の地震の時、作業場がメチャクチャになり、この帯留めにもキズがついてしまったとのこと。

地震・・・ああっ!
そうだった。

・・・2007年3月25日9時41分58秒 能登半島大地震・・・

ヨソの人間は、ニュースの報道が終わってしまうと、簡単に忘れてしまう。

「能登の町はどこもキレイだね~」なんて呑気に言っていたんだが、よく考えてみれば、おしゃれに改装された店先も、真新しい石畳も、ロマンチックな街灯の光も、すべて必死の復興の跡だったのかもしれないんである。

「たまにね、”地震の時のモノ何かありませんか?”と聞かれるんですよ。お茶の世界では、歴史的事件の遺物ってことで、そういうのが珍重されるんですねぇ。ひっくり返って流れ出たまま固まっちゃった漆オケとかね、買っていく人がいますよ。正式なお茶会で使うそうですよ」
・・・と、お店のオジサンがアハハと笑いながら話すので、私たちも、つられてアハハと笑った。

「その帯留めいただきます。そして地震のこと、ずっと忘れません」
と、オジサンがしゃべりながらもずっと指でみがき続けていた帯留めを買った。

決して負の記憶ではなく、これは「がんばる輪島」の輝きなのダ、うん。
良いモノ買ったゾ!

ちょっと安くしてくれたし。・・・えへっ*^_^*))


翌日の七尾でも、醤油屋さんでミニボトルの携帯用醤油を買ったら、「地震の後で倉庫を整理してたら、大昔の味噌の袋がたくさん出てきたので、商品を入れる袋に使っているんですよ~」と言って入れてくれた(左下)。

「いしる」っていうのは、いわゆる魚醤のことね(左上)。
「いしるじお」は魔法の調味料!
何に入れても超ウマイ!!

菜の花の油で作った和ろうそく。(右下)
七尾の老舗ろうそく店で購入。


    ↓七尾、カワイイ町で、商店街がキレイに整備されていて、歩くのが楽しかった。






    ↑七尾の市場。
買ったものを、その場で炭火で焼いて食べられる。




輪島で帯留めを買った時、白木のお箸をオマケにくれた。
しかも大量に!(全部で6膳あった)
それと、これもオマケの「すべらない箸」。











帰ってから、あらためて見ると、パンフレット類がどっさり!
それと、見つけるとついつい買ってしまう「昔ばなし」シリーズ。
2008/08/16

もらいものな日々 ヨンゴォォォーーーーーッ!?




・・・「ヨンゴ」ってご存知?

昨日、宅配のオニィちゃんが、まるで赤子を抱えるような格好で届けてくれたもの。

品名「野菜(ヨンゴ)」


よ・・よんご?

や・・・やさい?(汗。


びっくらこいた。

旧日本軍が埋めたまま忘れていった不発弾ではありません。

どうやら「夕顔」ではないかと思われます。
全長47cmありましたよ。
夕顔なら、沖縄でもよく食されているようですな。

これは福井県からはるばる送られてきたものです。
ヨンゴというのは福井県地方の呼び方で、「ゆうがお」がなまって「よんご」になったのでは?という話です。

こんな巨大な実が畑で累々と育つ様子を想像すると、なんだか圧巻ですなぁ。
ウリっぽいので、やっぱりツル性植物なんでしょうか。

冬瓜に似た感じなので、冬瓜みたいに調理してみたら、仕上がりはそっくりになりましたが、冬瓜に比べて若干だけ繊維質が多い感じで、独特の味があります。
で、切り口から微かにぬめりのある液がにじみ出してきます。

昨日は薄いだし汁であっさり煮て冷やし、ショウガの千切りを添えて戴きました。
今日はゴッツイ豚バラと一緒に、甘辛く炊いてみます。
それでもまだまだ25cmくらい残ってますぞ。
なんか・・・世界の食糧危機の救世主になりそうな野菜です。


それと、毎年送っていただくブドウ。
これは栃木県から。

もうそんな季節?

今年はデラウェアが甘くて出来が良いとのことで、大量に入れてくれました。
タネがないので、いつにも増しての早食い。
あっという間に食っちまいました。



ありがとうございます。
ごちそうさまでした。

各地から送っていただく季節の美味しいモノ。
ここふじ、今日も元気で幸せです。

2008/08/14

夏休み日記:能登上布を買う

さ、夏休みドライブ旅行の二日目。

この日は能登を襲撃!

ちなみに、前夜の宿は、加賀の山代温泉であった。

宿に到着したのが予想外に遅くなって、温泉街の風情を味わう時間はまったくなし。
晩ゴハン食べて風呂入って寝ただけ。
しかも、露天風呂がやたら熱くて、のんびり浸かれなかったので、ほとんどシャワーで済ませてしまった。
こんなんじゃ、わざわざ温泉旅館に宿泊する意味なかったかもしれん・・・と思いつつ、悔しいので意地になって朝風呂に入る。

どうやら、地図の縮尺の単位をヒト桁読み間違えていたらしく、前日に行った白川郷も、この日行く予定の能登半島も、私の頭の中では1時間もあれば充分なエリアのはずだったんだが、実際は全然そんなことはなくて、朝風呂入ってゆっくり朝ゴハン食べて出発したら、輪島朝市には、全然間に合わなかった。
この旅で、唯一ソレだけを楽しみにしていたダンナ、哀れ・・・(涙。



なんせ私の頭の中で描いていたのよりも、実際の能登半島は10倍大きかったワケだら、有料道路を使ってせっせと走っても、なかなか目的地には近づかず、結局千里浜のあたりで昼を迎えてしまった。

あきらめて、サービスエリアで昼食。

←イカスミラーメンを食う。

どうせ朝市に間に合わないなら、輪島へ急ぐ意味はないので、途中で経路変更して能登上布会館へ寄っていくことに。

・・・って、「寄り道」というにはかなりボリュームありすぎな距離と内容だったワケなんだが。





途中、こんな地名が・・・。

何か地名にちなんだネコちゃんグッズのお店などがあるかと期待したんだが、少なくても経路上では発見ならず。








さてさて、奇しくも、今回の旅行計画中に、ブロ友なっちさんあさぼんさんyukirikohuさんが訪れて、ブログに詳細なレポートを書いてくれていた「能登上布会館」。
その記事が、この旅の目的地の照準を能登に合わせるキッカケになったんだが、その時すでに私の中では「買っちゃるど~」な気持ちがムクムクと湧き上がっていたんであった。

その強い購買欲に導かれるように、迷うことなく到着。

「え?ホント?・・ホントにここ?」って不安になるほどの田舎ではあったんだが。
でも、この田舎さ加減が、いかにも「昔ながらの織物の産地」という感じもして好ましい。



静か~な館内では、三人の織り子さんが機織り中。
その中の一人が、上布についての説明をしてくれた。

繊細な絣もようを織り出すのはもちろん高度な技術が必要なんだが、麻糸は切れやすいので糸調節にもたいそう気を使うらしい。
そんな説明を聞いている最中にも、織り子さんが「あ、糸がゆるんだ!」と言って、縦糸にはさんである布切れを調整をしたりする。
パッタンパッタンと、ただ漫然と単純に織っているワケじゃないんだよなぁ。
一織り一織り慎重に、糸の様子を伺いながら、一瞬も気を抜けない感じなんである。

・・・と、こんなふうに、真面目に機織りを見学していたのは、じつはほんの一瞬で、館内に足を踏み込んだ時から、ソワソワと落ち着きなく、織り上がった反物を目で探す私。

とうとう辛抱たまらず(笑)、「あ・・あのぉ、ここで反物を買うこともできるんですよね?」と聞いてみた。

私の「満々」な気配を察した別のオバサンが、「それはこっちこっち!」と奥の方へ案内してくれたので、製作工程の解説はまだ続いていたんだが、それはダンナにまかせて、私はさっさと売店へ。


こんなふうに、織り上げられた着尺や、仕立て上げたものが展示販売されている。

あああ、見たことあるゾ~。
なっちさんのブログで見た通りダ。
ひゃっほ~~っ♪

手前の左側には帯が飾ってあったらしいんだが、ソレはつい数日前に売れたそう。
買いにくるお客さんも結構いるんだね。




箪笥を自由に開けて見て良いと言われたので、かぶりつく勢いで物色開始。

かなり品性に欠けとる姿なんだが、このためにはるばる九州から来たんだもん、許してちょ。




結論から言えば、手前に広げてある薄緑色の着尺を購入させていただいたワケなんだが。

普通は、こんなふうに地色に色があるのは、白地にくらべて少し高いんだが、コレはワケあってちょっと安くしてくれた。

ここでは、多数の織り子さんたちが、能登上布の保存と織り技術の向上を目指しながら、新商品の開発にも取り組んでいるので、「これはちょっと試しに織ってみた」という試作品や、「どんな具合になるかやってみたけど、なんだか・・・」という難あり品などもあって、市場には出回らないであろうそれらの品々を見られるのは、売り物として完璧なモノを見るよりも、むしろ貴重な体験だと思えた。
そして、ズッコケな失敗談も含めて、作り手から直に聞く話はホント面白い。

難あり品と言っても、シロウト目には全くどこが「難」なのかわからないし、丁寧に織られていることに変わりはないので、そういうものを安く入手できるのが、わざわざ産地へ出向いた特典かな。
ホント、値段のことばっかり言うのもアレだけど、下手するとヤフオクで見る反物なんかよりずっと安いんッスよ。

でも、安かったからではなく、気に入ったからこそ購入することにしたんだけどサ。

技術の完璧さやデザイン性の高さを求める人にはちょっと違うかもしれないんだが、とにかく麻の織物が欲しいと言う人にはお薦めだし、織り子さんたちの様子を見たり、この風土を体感しちゃうと、「物欲」とは全然違う次元の衝動で「買いたい!買わせていただきマス!」って思っちゃうんじゃないかなぁ・・・という気がする。



「コレが欲しいなぁ、買いたいなぁ・・・」と言うと、売店へ案内してくれたオバサンが「ちょっとちょっと!あの人コレ買うってヨ!」って感じで、奥のほうからみんなを呼び寄せてくる。

どうやら、奥に座っている人が、これを織ったご本人らしかった。
麻ちぢみの布で作ったという、涼しげなブラウスをお召しだった。

まず、「難」の部分についての詳細な説明。
それは納得済みだから、私のほうは全く問題なしデス、ハイ。

それから、これはずいぶん前に織ったものなので、長さが充分あるのかどうかわからん、ってことで計ってみた。
12m以上はあることがわかって、これも問題なし。

ここ最近のものには布端に「能登上布」の文字が織り込まれるようになったんだが、それ以前に織られたものにはソレがない。
売るつもりはなかったので、証紙も貼り付けてないし、反物のカバー(?)もない。
「ニセモノだと思われたら困るからネ」と、証紙はその場で貼ってくれた(セロテープで)。

ニセモノも何も、能登まで来て、能登上布会館で買ったワケだし、それを自分が覚えていれば問題はない。
・・・っていうか、そもそもニセモノとかホンモノとかにこだわってキモノ買ってないし。

「これで良ければ、色も珍しいし絣も凝っているし、仕立てたら良い着物になりますよ。きっとアナタに似合うと思うので、着てくださいね」と、まるで我が子を嫁に出す親のまなざしで言われ、なんだかホロリときて、こっちも「お嬢さんを幸せにします!」って言いそうになった(笑)。


←見送ってくれたオバサンと記念撮影。

実際に織っている人たちの姿を目の当たりにしちゃうと、本当に申し訳なくなるような値段で購入しちゃったんだが、だからこそ、この人たちとの出会いや、この地の景色も、ぜんぶ一緒にギューッと抱きしめて、「ずっとずっと大切にしますからっ!」と絶叫したい気分なんであった。

お仕立てして着たところを写真に撮って送ってほしいと言われた。
是非そうしようと心に誓う。


出来ることなら、コレを着て、またいつかの夏にここを訪れたい。

この後「どうも、どうも」って何度も頭下げながら立ち去ろうとしたら、玄関のひさしの柱に思いっきり頭打ちつけたサ(T_T)

笑うしかなかったんだが、じつはクラクラっとした。




追記:
手持ちの夏帯を載せてみた。\(*^^*)/




2008/08/11

夏休み日記:白川郷

(この前のお話はこちら

さっ、そんなことやってる間に、白川郷に到着したじょ。

今度はトンネルではなく、このながーーーーい吊り橋を通って集落に入るらしい。

昔はきっと、集落への進入路は限られているほうが、何かと安心便利だったんだろう。




















・・・・んがっ。

吊り橋を渡った向こう側は・・・ありゃりゃ。
いかにもザ観光地!という感じ。

五箇山とは比べようもないほど、集落としての規模も大きいし、とにかく観光客がすごいたくさんっ!
失礼ながら、思いっきり俗化されちゃってるっぽいゾ。

お土産屋さんがズラ~リ。
で、集落のどこの道にも人がひしめき合っていて、かき氷や御幣餅みたいものを食べながらワイワイと歩いている(さすがにゴミのポイ捨ては少なかったけど)。

ここで実際に生活している人もいるはずなんだが、神経まいっちゃうんじゃないのかなぁ。



とは言っても、考えてみれば私も、有名観光地の近くで生まれ育ったワケなんだが。

子供の頃は、夏になると駅前がバックパッカー(当時はカニ族と呼ばれていた)でごった返す様子などが、ワケもなく楽しかった。
でもオトナたちは、見知らぬヨソの人に子供がさらわれたり、若い女の子が都会の男にダマされて着いて行っちゃうんじゃないかと、常に恐々としていたらしい。
ある程度の歳になると、旅行者の姿にも慣れてしまって、それも故郷の風景の一つみたいに感じていたかなぁ。

まあ、そんなモンか・・・。



アングルによっては、こんなふうに、ごくありふれた普通の田舎にも見える→
茅葺き屋根じゃない家もけっこうあるんだなぁ。

どうやら白川郷の見所は、遠くの山の上の展望台から、集落全体を見下ろすところにあるらしい。
(よく絵はがきとかなっている風景)。

それじゃ、つまらんじゃないか。




・・・ってことで、さらなる濃厚な触れあい(?)を求めて、内部を公開している家を見学することに。

ここは神田家

以前、テレビの「宇宙船地球号」だか何だかの番組で取材されていた家。

居間には「花嫁のれん」が飾ってあった。
(おすすめ撮影スポットらしいので、私も撮ってもらった)

ここんちのおばあちゃんが、「花嫁のれん」の風習がある土地から嫁入りしたのだそう。

でもコレは実際に使われたものではなく、それを模して古い着物でリメークしたものを、観光客向けの装飾として使っている。
家の雰囲気にマッチしていて、なかなかステキ。

囲炉裏の火は、一年中ずっと、真夏でも一日も絶やさず、薪の煙で家中の柱や壁や屋根をいぶしている。
煙にいぶされた木材や縄には虫がつかず、防腐防かび効果もあって、長持ちするんだそう。

すこし煙たいんだが、全体の風通しが良いので暑くも不快でもなく、薪のニオイが懐かしい。
じっくりといぶされた柱が、なんだか美味しそうにも見えた(^^;。


天井裏にもたっぷりなスペース。
クギは一切使わずに、頑丈な筋交いが内部の頂点で型に組まれ、屋根全体をがっしり支えている。

面白かったのは「駒尻」という技法。

屋根部分と家は接合されておらず、家の上にポンッとのっかっているだけなんだが、その屋根部分の木材の下の先っぽはヤジリのように尖っていて、地震がくればコマのようにユラユラ動いて、全体の揺れを軽減するというもの。
「やじろべえ」みたいなコトね。そうじゃないと、屋根の重みで家全体が傾いたり、潰れちゃったりするんである。


昔使っていた生活道具や農作業の道具が累々と展示されている。

この山深い土地でも暮らしを快適にする工夫をいろいろ凝らして、身近にある素材であらゆるモノを手作りしていたんだよね。
こんなのを見ると、自分で作れないモノなんて無いんだなぁという気になってくる。






どの家でも養蚕をやっていて、農閑期には糸を紡いで機を織っていた。

屋根裏のお蚕サンたちのためにも、囲炉裏の温みは必要だったんだね。







この家では、展示品として実物のお蚕サンを飼っていて、外国人観光客が大騒ぎしていた。

ここで久しぶりにスペイン語を聞いた。
「どれくらいの期間で糸になるんだろう?」とか話しているのが聞き取れてちょっと嬉しい(*^_^*v。
↑が、それに答えてあげられる語学力と知識はないサ(-_-;。

耳をすませると、蚕たちが桑の葉を食べる音が「ミシミシミシミシミシミシミシミシ・・・」と微かに聞こえてくる。





あはっ!ネコの家っ!!→

ネコはネズミを退治するという大役を担っているので大切にされ、「ネコつぶら」はいつも囲炉裏のそばに置かれていたそう。VIP待遇!










結局、白川郷で買ったお土産はコレだけ。
思いっきりベタな「白川郷せんぺい」。

しかし、割らずに持ち帰るのは不可能・・・。






まぁ、こうしてじっくり思い返してみれば、白川郷だってなかなか面白かった。

観光客はみんな呑気に訪れるけど、ココは作られたテーマパークなんかじゃないんだよなぁ。
実際に住人の暮らしがあって、その伝統的な暮らしぶりも含めて「世界遺産」なのだから、住人たち自身にかかる重責には計り知れないものがある。



さて、この翌日と翌々日は、ひたすらに能登観光。

ちょっと予告すると、地味~ぃなダンナ連れの地味~ぃなドライブのはずだったのが、この先はいきなりお買い物ツアーと化すんである。

で、じつは私、なんといきなり能登上布を買ってしまったんであった。

うっひっひっひ。
2008/08/10

夏休み日記:五箇山

他人の夏休みの話など聞かされてもクソ面白くもないだろうとは思うんだが、自分の記憶整理として書いておきたいので許してけろ。

しかも、キモ友とのめくるめく絢爛豪華な金沢体験(そのようすはこちらこちら)の後では、なおさら地味~に思える話なんだが。


・・・ってことで、金沢で合流したダンナと一緒に、レンタカーでひたすら走り回った3日間の記録。

運転手はずーーーーーっと私。
なんだか無性に運転したい気分だったのさ。
なーんにも考えないでボーっと運転するの好き(←あぶない)。

自分んちの車にはついてない「カーナビ」がめずらしくて、いじくりまわし、いろいろな条件でルート検索しながら、知らない道をひた走る。

この日は、金沢駅を出発して「距離優先」ルートで白川郷を目指すことに。

すごいよ「距離優先」。
農道であろうが林道であろうが、ケモノ道みたいな廃道であろうが、とにかくそこに道がある限り、徹底的に最短のルートが選択されるんである。

もしかして地元の人でも知らないんじゃ?と思うほどコアな抜け道で、国道を次々にショーットカット。
ナビに言われるがまま走っていくと、民家の庭も突っ切っちゃうんじゃないかと思うほどだった。

途中、あまりの山道に不安を覚えたダンナが「東海北陸自動車道に乗ろう」と言ってルート変更。
ホントは金沢から五箇山を結ぶ「塩硝街道」ってのを走ってみたかったんだが。


白川郷へ行く前に、たまたま看板を見かけたので五箇山(富山県)にも寄ってみることにした。
そういう気まぐれな寄り道をすると、ナビが戸惑ってうろたえる様子も面白い。

ところで、すンごく楽しみにしていた主目的よりも、ついでのオマケのほうが結果的には良かった・・・ということが私の場合けっこう多いんだが、じつはこの五箇山もそう。
今にして思えば、目的地である白川郷よりもずっと印象深かったんであった。


五箇山についての予備知識はほぼ皆無だったんだが、ここも世界遺産に指定されている合掌作り集落。

高速の降り口の近くにある駐車場に車を停め、麦わら帽子のオジサンにお金を払い、それから・・・なんとっ!
エレベーターに乗るんであるヨッ!?

さらに、エレベーターを降りたら、次は長~いトンネル!!
←コレ。

な・なんなんだっ!この「知られざる地底都市」みたいな地下空間はっ?!?!
そこはかとなくSFちっくなんである。

アレェ?もしかして別の場所に来ちゃったのかな???(汗

・・・・と、不安が最高潮に達した頃、長いトンネルが終わり、唐突に目の前に開ける景色!
←トンネルを出たところ。

おおお!
ここが五箇山集落。

トンネルを抜けると、そこには、ウソみたいにのどかな風景が広がっているんであった。

あまりのギャップに面くらいつつ、思わず、今抜けてきたトンネルの穴がちゃんと存在してるかどうか、振り向いて確かめてしまったさ。
ちゃんとあった、引き返す道も。・・ホッ


風にゆれる稲の鮮やかな色!

キツネにつままれた気分のまま、あまりにのどかすぎる集落内をウロウロ。

よく見れば、集落の民家の一部はお土産屋さんだったり食堂だったり資料館(らしきもの)だったりするし、観光客もちらほら歩いているし、干してある洗濯物がユニクロだったり、合掌造りに似合わないパラボラアンテナなんかもある。

つまり、ここは間違いなく現代・・・のはずなんだが・・・なにか今ひとつ確信が持てないような、やっぱりどこかで知らぬ間にタイムスリップしちゃったような、不思議な気分。

でも、この違和感、あるいは畏怖感とでもいうのか・・とにかくこの不思議な感覚こそが、私の古民家好きの源なんである。

この微妙な不思議感って、一度味わうと麻薬のようにクセになる。
どこか不条理で、かすかに腑に落ちないところのある民話やおとぎ話ほど、なぜかずっと心に残り続けるような・・・そんな感じにも似てるんだな。
で、「不思議」の正体を解明したいというんじゃなくて、その「不思議」に身を任せてぼんやり漂っていたいんである(←向学心ナシ)。

←ちょうど、屋根の葺き替えをしている家があった。
大きな家なら、80人くらいの手間がいるらしい。





ここは、なぜか3分の1だけ葺き替えたようす→
予算の関係なのか?

こんな大きな屋根、一軒分の屋根を葺くカヤを集めるだけでも大変な労力だ。
どこかに巨大なカヤ群生地があるんだろうか?
そのカヤ場を保全し続けるのだって、大変なことだろう。








とにかく、ほんの30分程歩いただけで、しかも特に何を見たというワケでもないのに、ものすごくワクワクドキドキして、気分がモリモリモリっと盛り上がる。
資料館らしき所にも入ってみたかったんだが、「白川郷へ行ってからゆっくり過ごしたほうがイイんじゃない?」とダンナに言われ、それもそうだ、ここは白川郷へのイントゥロダクションに過ぎないのダ(ごめん、五箇山)とか思って、いよいよ白川郷への期待も高まっていく。



この先は、結構ワイルドな道を通って白川郷へ。

小さな橋を渡るたびに富山県と岐阜県とが入れ替わる(曲がりくねった川を県の境界線にしているから)という、マニア(?)の間では人気スポット。

で、県境を越えるたびに、いちいちナビが「○○県に入りました」って音声で教えてくれるんだが、それがおっとりした口調なので、言い終わる前にまた県境になっちゃったりして可笑しかった。

・・・続く。
2008/08/09

加賀友禅と苦悶の歌会

あ、前の記事のタイトルに「その1」って書きましたが「その2」はなくて、次は加賀友禅の工房見学に参ります。


ささ、いきなりですが、茶屋街界隈でランチした後、そのテンションのまま、友禅作家F先生の作業場へどどどど~っとなだれ込みました。
我々が訪ねることはご承知だったんですが、心なしか、ややビビッておられるご様子。
すんません、ホント。

そして、部屋へ入った瞬間から、いきなりかぶりつきで、色挿し中の反物に見入るワシ・・あ、ワタクシ。
先生、ちょっとビクついて後ずさり・・・。

ここは先生の個人邸ですが、二階が作業場になっていて、部屋中に色挿し中の反物が立てかけられております。
1枚の長い反物ですが、絵を描く部分だけを竹で突っ張らせて(?)いるんですね。
                                    

着物の製作は分業制なので、F先生はまず下絵を描き、それを奥さま(じつはあ●ぼんさん)が青花(ツユクサの液の絵の具)で布に写し取り、別の職人さんがその線にそって糊を置き(糸目糊)、それを再びF先生が色挿し、また別の職人さん(染屋さん)が地色を染め、最後は水にさらして糊を落とす(友禅流し)・・・というたくさんの行程を経るワケです。

完成までにたくさんの人が携わっているので、途中の行程にかかわる職人さんによって、出来上がりのイメージが大きく変わることもあるとのこと。
最終的にどんな仕上がりになったか、展示会や店頭に並ぶまで、完成品を見られない場合もあるそうです。

F先生は着物制作ばかりをなさっているワケでなく、本業はアーティスト。
●展の染色部門に出品された額入りの作品は、普段描かれる着物の図柄とはかなり雰囲気を異にするアバンギャルドな作風でしたぞ。
こんな柄の着物があっても良いな~などと思って拝見しました。

さて、先生が我々のお相手をしてくださってるその頃、階下では試着用の着物が準備されておりました。

今まで制作した着物を数点ご自宅に保管されており、ソレを、なんと、羽織らせていただけるんでございますのよーーっ奥さんっ!

わんこ加賀友禅状態で、次々に羽織ってみるワシ・・あ、ワタクシ。


顔は隠してますが、めっちゃ喜んでおります。

右端は、なんと、あ●ぼんさんの現役時代(?)の作品です。
F先生とはひと味違う、抽象的で自由な絵柄。なんとも若々しくてシャープですなぁ。
                                    

野山にある自然の植物をあるがままに描き、その中をさりげなく飛び交う野鳥で、のびやかさと動きを出す・・・というのがF先生の友禅の特徴です。
ホンモノの加賀友禅をそんなにたくさん目にしたことはないんですが、F先生の画風はなんだかカワイらしく思えました。
たくさんの植物が描かれていても、仰々しさがなく、優しい地色がよくマッチする絵柄です。








←こちらは、あ●ぼんさん個人蔵の訪問着。

なっ●さんが、秋のおよばれにお召しになるとか。

お手持ちの帯を持参されていたので、みんなでワイワイとコーディネートのお手伝い。
なっ●さん色白なので、パッと顔色が華やかになる組み合わせを考えました。











他人の持ち物でも、見るだけで楽しいですなぁ。
素晴らしいモノをたくさんお持ちなので、悩みながらも、その中から2パターン考えました。

いや~、楽しいス。





・・・がっ、この後に苦悶の時間。

なっ●さんの提案で、みんなで短歌を詠むことになっておったのです。

急に静まり返る部屋・・・。


いや、じつは、事前に「金沢」「夏キモノ」などのお題を与えられていて、「もし以前、金沢や能登に来たことがあれば、その時の思い出でも可」とのことだったので、出発前に一句つくっておりました。

ずーーーっと昔、まだ京都に住んでいた頃、一度能登を訪れたことがあって、その時の思い出を詠んだもの。

拉致されて 目覚めてみれば能登の海 窓の外だけ思い出にす

・・・・汗。

いえネ、拉致っちゅうか、そのぉ、まぁ、ほとんどだまし討ちみたいな感じで、好いてもおらんヒトと二人で能登へドライブするはめになった時の思い出ッス。
ああ運転席にいる人が別の誰かなら、どんなに楽しかったことだろうかと。
なので、必死に窓の外だけを見て、運転席のほうは出来るだけ見ないように過ごしたというワケです。

まっ、誰でも若い時にはいろんなコトがありますよねぇ、はぁ・・・(遠い目)。



しかし、やはり実際に今回金沢を訪れて、今のこの瞬間の気持ちや状況を詠んだほうが臨場感あるだろうということで、この場で一句ひねり出すことに。
・・・というか、その日の朝にトイレで思いついて、さわりだけメモしておいたものですが。

金沢へ行きたい心 水害に先を越される汚負パワーかな

・・・・汗。

ああ今回は天気が荒れることもなく、つつがなく金沢の地へ降り立つことが出来たにゃぁ・・・と思っておったのです、ワシ・・あ、ワタクシ。
ところがっ、直前に浅野川が氾濫!という大事件があったとはっ!?
新聞もテレビも見ることなく数日過ごしておったので、全然知らんかった・・・。

あ●ぼんさんちの庭にまでドロ水が流れ込んで、車庫には鯉がビチビチはねていたとか。
あああああ~、やっぱりただでは済まない我が汚力。
負パワー保持者の哀切を詠んだ、深い一句・・・(痛。

あ、あと、この歌会には間に合わなかったんだけど、加賀友禅をたんまり拝見した後で思い浮かんだのは・・・

夏に来て 加賀友禅の花嵐 さらに恋しき金沢春秋

なんか、演歌の歌詞っぽいんだけど(汗)。

F先生の友禅に描かれたネコヤナギとかツクシとかハナミズキとか、とにかくいろいろな花を見ていると、四季折々の金沢の風景が思い浮かんで、ああ別の季節にも来てみたいなぁ~と切に思ったワケですよ。

あ、もちろん冬の金沢もアリです。
寒い季節には、さぞかし治部煮が旨かろう(←食いモンかよっ)。



なにはともあれ、それぞれ短冊に自分の句を書いて記念撮影。

コレはなかなか面白い企画でしたぞ。

詩的文学センスとか言語感覚とかよりも、まず羞恥心を捨てるという厳しい自己改革が求められますが。








これは、あ●ぼん邸の所蔵品「花嫁のれん」(お姑様のものとのこと)。
金沢独特の風習で、嫁入りの際に持参し、嫁ぎ先の仏間に掛けて、これをくぐってご先祖にご挨拶するのだとか。

ちなみに、あさ●んさん、ご先祖へのご挨拶はウエディングドレスでなさったそうですよ。
ご先祖サマたち「おおっ、時代が変わったのぉ~」と、色めき立ったことでございましょう。














さ~て、いよいよ金沢最後の夜ですよ~っ。

あ●ぼんさんは、1日の夜も遅くまでおつきあい頂いたので、さすがにこの日はご一緒できなかったんですが、美食家yukiriko●uさんお薦めのお店へ繰り出しました。
金沢一の繁華街、片町です。

おっと・・内容が多すぎて初対面のyukiriko●uさんの人物像に触れるヒマがありませんでしたが、まさに「金沢の宝石」とでも名付けたい(しかもダイヤモンド)輝く美貌。
でも、容姿ばかりでなく、物心にわたって高い美意識をお持ちなんですなぁ。
そして、自分というものを存分に楽しんでおられる様子が、見ていて気持ち良かったです。
人への気遣いとか、ちょっとした物事の感じ方とか考え方とかに、なんというのか・・・「人間力」みたいなものを感じましたでございますよ。

そんなyukiriko●uさんと、な●ちさんと、旨いモノに囲まれて(笑)金沢の夜は夢心地で更けていくのでした・・・っていうか、いつのまにか夜は白んでいたのでした(^^;ナハッ。


以下は、この夜食ったモンの一部。

あああああああっ。
もう、コレ、今見てもゴックンってなっちゃいます。
旨すぎて悶絶~~~。

今夜はコレ見ながらご飯食べます(悲)。


みんなも、今夜はこの画像で呑んでくれ。
2008/08/09

そぞろ歩きin金沢 その1(←つまり、まだ続きがあるんだな)


カメラのバッテリー切れで写真がなーい!!と嘆いていたところ、お会いしたブロ友さんから当日の写真をたくさん頂いたので、いつものごとくの画像満載記事ができました。
お腹いっぱい(?)ご覧ください。
しかも連載です(イヤって言わないで)。

ところで、今見ると、左下の写真の「貧」の人、帯がヘンです。
帯上が締まりすぎなのと、胸がペッタンコなので腹圧で帯がずり上がってきちゃうんですな。

あ、一応「キモノな日記」なので、皆さんの装いについて(左上の写真を参照してね)。
(左端から)
yuki●ikohuさん
薄~い紫色の生紬に秋の七草が染められた訪問着。すごく凝ったキモノです。
帯は、お太鼓にどでかい金魚が刺繍された絽帯。アンティークを洗って仕立て直したもの。見事な帯でしたよ~。
半襟も帯揚げも帯締めもバッグもことごとく凝っていてステキなんですが、写真ではなかなか伝えきれませーん。
もっと見たい人は、金沢へゴーッ!なのだ。

ここふじ
藍染めの細かい織りの夏大島(自分で裄出し)。
芙蓉柄の麻帯。
帯留めはトンボ玉。

なっ●さん
濃い蘇芳色(?)に大胆に花を織り込んだ紗紬。配色がレトロな感じですごくワタクシ好みでした。
帯はなんと、去年熱いブームを巻き起こした「しまむらアロハ」の作り帯(のB面)!
いやはや実物を初めて見ましたが、プリントもキレイだし、なかなか良い生地ですなぁ。
しまむら、やるなぁ。
帯留めが煮染めたしいたけ(笑。
バッグも手作りですよ。

あさ●んさん
紅藤色(?)の能登上布っ!!!!!
なんと、白地の能登上布のキモノを、丈をつめて襦袢としてお召しになっております。
すごく涼しい~!とのこと。
1日にお会いした時は、帯も能登上布の生成りでしたが、この日は白地の絽に墨絵が描かれた帯。
べっこう製の竹の帯留め。
なんと、あ●ぼんさんのバッグも、能登上布を使った手作り。




さて、8月5日、ダンナを先に帰して私はもう1泊。
キモ友とたっぷり遊びます。

この日は、なっ●さん、あ●ぼんさん、yukir●kohuさんと、東山の茶屋街をキモノ姿で散策。
べんがら格子や柳など京都の花街に似ていながら、微妙に雰囲気が違います。
まあ「どこがどう?」と言われると、ちょっと困るんですが(汗。

楽しそうなお店がたくさんあってなかなか全部を覗いてみることは出来なかったんですが、またゆっくり歩いてみたい場所でした。

大きなお茶屋のいくつかは、往時の華やかさそのままに保存され、公開されています。
重要文化財に指定されている建物のひとつに入ってみました(お茶屋の名前忘れてしまったス。上の写真で、赤い格子の建物の隣のお茶屋)。

随所に贅を尽くした凝った建物で、建築マニアにはたまらんデスぞ。


窓の手すりの透かし彫りも各所で違っていて、ここはひょうたん。
細かーい彫りです。

屋根の瓦に出っ張りがあるのは、雪が落ちてこないための工夫。
黒い釉薬をかけたツヤツヤの瓦が、この土地の特徴です。







クギを隠すための飾りが、耳長の丸いウサギちゃん→

これはケータイのカメラなので不鮮明・・ぐぐぐ、悔しい。












掛け軸の墨絵。
なんかカッコ良かったので、思わず撮影。























窓辺で微笑むなっ●さん。

キモノが似合う建物なんですよ~。













たたずむyukir●kohuさん。

立ち姿が美すぃ~。

















芸姑さんたちがお支度する部屋。
そこの鏡を使って実際にお化粧直しするなっ●さんの髪に、簪を刺してあてげおります(オイラ、色街のヤリ手ババァ風ですな)。

なっ●さんの簪はアンモナイト?









・・・ゲロってるワケではありませんよ。
路上観察中です。















ケータイで必死に撮影しているのはコレ→
下水のフタです。
真ん中に意匠化された「金」の文字。







さて、この後、東山のフレンチレストランでランチして、それから加賀友禅の工房見学ですぞ。
まだまだ続きます~(イヤって言わないで)。
2008/08/08

金沢21世紀美女館


・・・って、こんなタイトルにワクワクときめいてしまう「秘宝館(オトナ向け)」マニアな私。デヘッ。


あ・・・コホン。

みなさん、コンニチハ。
クマゼミの声で脳ミソ麻痺状態になりながら、知人の出産祝いのお返しに頂いたカルピス飲んでいる手ごね人です。

ワタクシ、毎日が日曜日な手ごね業のくせに、なぜか夏休み旅行なんぞをしていましたよ。
憧れの白川郷を皮切りに、加賀、金沢、能登を巡ってきました。
なかなか内容が濃くて、旅話は盛りだくさんなのですが、まずはコレを書かずにはいられません。
・・・そう、コレもまた憧れだった、ウワサの北陸美女たちとの遭遇。
光栄なことにブロ&キモ友としておつきあい頂いている彼女たちです。
それはそれは、夢のようなひとときでございましたデスよ。

ところで、余談ではありますが。
金沢入りの前日まで所用のため茨城県某所に滞在していたワタクシ。
交通費節約のため、そこから陸路だけで移動しようと思ったワケなんですが、大好きな「駅探」で列車の乗り継ぎなどを調べてみたら、どうしても最短の直線で移動することができず、新潟方面か米原(滋賀県)方面まで行って乗り換えということになってしまい、「なんでそんなにことに?」と不審に思ってG○oglの衛星写真で見てみると、関東と北陸との間にはドドーンと日本アルプスが横たわっておるんですな。忘れておりました、この存在を・・・。
なんとしても列車ではこの険しい山々を乗り越えられないワケなんです。

むむむっと興味が湧いて、それなら道路ならどうか?と(場合によっては車で最短距離を移動しちゃる!という気にもなって)、これまた衛星写真で、最短距離の直線上にある道らしきモノを探して見ると、かすか~に細い一本道が山間を縫っていて、それを拡大してみると、なんとそれは、かの「野麦峠」でありました。
(もちろん他のルートもあるんでしょうが、「野麦」の文字に妙な感動を覚えてしまったワケです)

「最短ルート開拓本能」を激しくかき立てられつつも、野麦越えはまたの機会にすることにして(やる気?!)、ここは穏当に、上野から新幹線に乗って越後湯沢で「ほくほく線」に乗り換えるという「時間優先」のルートを選択。
時間は短くても、茨城県→東京都→埼玉県→群馬県→新潟県→富山県を経由して、ようやく石川県に辿り着くワケです。

滞在地を朝9時に出発して、列車の中で弁当食べながら、午後2時過ぎに金沢に到着しました。


トンネルをいくつもくぐって「山越えじゃ~」「県境越えじゃ~」と一人ではしゃぎつつ辿り着いた街は、思いがけない大都会。
山ン中でははしゃいでも、そびえ立つビル群を見上げると呆然と立ちすくんでしまう田舎モン。
そんな私の眼前に、こんなビカビカな黒塗りの車が、しゅーっとすべり込んできます。

ソノ筋の人が高額で買い占めたがるカッコ良いナンバーのその車の運転者は、いきなりキモノ!!

あわわわ~~。
白地の夏モノに身をつつんだ、なっ●さんです!
ウワサ通りの白肌&アイドル顔。

そして後部座席には、着物雑誌のモデルさながら、キモノを着て生まれてきたようなあ●ぼんさんのお姿も!

いきなり興奮MAX。

さぁ、ここから、めくるめく金沢体験が始まります。


翌日からはダンナと合流する予定なので、この日は一人で金沢21世紀美術館で開催中の「ロン・ミュエック展」を観るつもりで、「もし良かったらご一緒しませんか?」と(マニアック過ぎるかと思って)恐る恐る北陸地区キモ友をお誘いしたところ、なっ●さんとあ●ぼんさんがお出まし下さったワケなんだが、お二人の姿に、正直もうロン・ミュエックなど、どうでもよくなってしまった感じ(^^;。

意味不明なまでに拡大されたオヤジの生々しいヒゲ剃りあと(←ロン・ミュエック作品ね)なんかを鑑賞するよりも、私にとっては50000倍くらい有益で麗しい体験なのは確実。

なっ●さんとは同郷の縁もあり、なんだか他人とは思えない心易さで、いきなりタメ口トーク。
さすがにキモブロ(着物ブログ)界の変人連合に名を連ねるだけあって、愛らしい外見からは想像できない奇妙キャラが、早くも随所に垣間見えてはおりましたが。
でも、会った瞬間に、ストンと相手のフトコロ深くに入り込んでしまえる人なんですね。
初対面から数分後には、もうすでに、私の心の風景の中に、座布団敷いてちょこんと正座するなっ●さんの姿が見えましたよ。

あ●ぼんさんは、ブログで拝見していた通りの美しいたたずまい。
滲み出る品の良さは、生まれ育った環境によるもの。聞けば聞くほど、おそれ多い世界の住人です。
普通ならこんな「汚」な私など一生口を聞いてもらえる機会はないと思えるんだが・・・ところが何あろう、キモブロ変人連合のために、当人たちもぶっ飛びの超おもしろ友禅半襟を製作したご本人です。(詳しくはキモブロの「変人四天王総決起集会」の記事をご覧ください←探してね)
もちろん伝統工芸や芸術にまつわるいろいろなお話も興味深いんですが、しかし、くだらないテレビ番組は一切見せてもらえなかったという厳格な家庭で育ちながら、ブログ記事のあの面白さはいったいどうしたことだろう?あの得も言われぬ可笑しみのセンスはどこで培ったんだろうか?と、俄然興味が湧いちゃうんであります。

美術館の前にとりあえず入った喫茶店でおしゃべりしながら、「もうロンはイイです」って言いそうになる自分を必死で抑えておりました。


ま、でも行ったデス。
あ、いや、この日の主目的は美術館ですから。


金沢21世紀美術館。
建設段階から注目を集めていて、2004年のオープン以来、結構面白そうな展覧会を重ねて話題になっていたんだが、わざわざ行ってみよう!って思えたのは今回のロン・ミュエック展が初めて。

丸い建物のなかの、四角く区切られたスペースに、贅沢に展示される巨大なヒトガタ。

面白かったデス(←あっさり)。


もちろん有料展示スペースは撮影禁止なので、写真は展示場を出たところで。
・・・と言いつつ、じつはこのガラスに囲まれたスペースも撮影禁止だったんですが(汗。
←これを撮った直後、スタッフに怒られたさ(汗・汗。
なので、ある意味貴重な写真。







21世紀美術館の目玉、有名な「レアンドロのプール」。

ここは撮影OK。
普通に撮っても、充分不思議な写真になるんだけど、顔モザイクのついでに画像加工して水中にいるようにしてみました。

キモノ姿でゆらゆら泳ぐ二人。








←上から見るとこんな感じ。
中の人が、水に閉じこめられているかのように見える。
まるで、沈みっぱなしのドザエモン・・・ウップ。

プール内部にいる二人を上から撮影してみたかったんだが、通路が長いため、上に撮影者が到着するのを内部で待つのはかなり困難(次々と人が来ちゃうし)。

でも、コレもなかなか楽しかった。


この後、コンコースや館外をブラブラしながら撮影。
外に出ると、ちょうど日の入り間近の黄金色の光線で満たされた、まさに「マジックアワー」。

私の馬鹿カメラではせっかくの光線もうまく捉えられずにもどかしい・・・けど、必死でシャッター切りまくったデス。
(それが最初の写真)

全体的に写真が少ないのは、話すのに夢中でどうもカメラの存在を忘れがちになっちゃうからなんであります。

その上、この後なんとカメラのバッテリーが切れるという不測の事態(涙。

なので、この翌日ダンナと合流して白川郷・加賀・能登を巡るんですが、これも写真なし。
とりあえず、ダンナのデジカメにどんな写真が入っているか、これから確かめてみますデス。


で、合流して3日間を過ごしたダンナを先に帰して、5日にまたキモ友と会い、今度はあ●さぼんさんちへおじゃまするんでありますが、その際の写真も一切なし(涙。
それは他のブログでお楽しみください(←私も:涙)。


なにはともあれ、金沢は良い街でした。

お世話になった、なっ●さん、あ●さぼんさん、yuki●ikohuさん、本当にどうもありがとうございました。

とりあえず今日はここまで。
2008/08/06

金沢のひと


ふりむいてほしいにゃ♪