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2016/09/18

もう終わっていいよ夏



また夏物。



後ろ衿が右に傾いて下がってますね。
このごろいつもこうなってしまいます。
右側の衿の処理がうまくいきません。

自己流なんちゃって和裁で仕立てた素材不明の夏着物。
いわゆるポーラっていうものかと思ってるんですが、さらさらしてて着やすくて、そして案外涼しい。
これはなんちゃって和裁ならではの、衿の中に入るおくみの布を斜めに切り落としちゃうせいもあるでしょう。
それと、今日あらためて見たら、衿裏に麻(からむし)襦袢の余り布をつけてありました。
たぶんそれも涼しさの要因。
いいぞ、なんちゃって和裁。
採寸がいいかげんすぎて身丈が短いのが難点ですが。

地色が純白だったのを、柿渋と化学染料で染めて、ゲッていうくらい薄汚くなりましたが、数年たって色が落ち着いてきました。
ピンクベージュとか勝手に呼んでます。
染めるために反物の時に何度も水に入ってるおかげで、洗濯してもぜんぜん縮みません。

ダメ要素が時間を経て好転し、今ではわりと好きな着物になったという稀有な例。
しかも1000円の反物だったのダ、にゃは。

帯は昨日と同じ手織り木綿。
あまり深く考えずに決めました。

帯留は沖縄のかーいー人から頂いたやちむん(焼き物)。
これをつけると自作のナゾ着物が琉球絣に化けたみたいな気分になれるワケです。









土曜日、隣市までひとりで薪能を見に行ってきました。
二か月くらい前、たまたまチケット売り場の前を通りかかり、急に思い立って購入したんです。
思いがけず良い席が取れました。

狂言は「樋の酒」。
太郎冠者を野村萬が演じます。
能は「天鼓」。
シテは観世銕之丞。
地謡には梅若玄祥(六郎改め)が入ります。

・・・と、なかなか贅沢な舞台でしたねぇ。
かなり楽しめたし、じっくり鑑賞しました。

むかし、京都に住んでいた頃は、平安神宮の薪能や、節分の壬生狂言をよく見に行ってました。
就職してからは、職場に招待券がくるのに誰も行かないというので、私がもらっていました。
だからと言って能や狂言に詳しくなったワケではないんですけど、たしかあの頃の梅若六郎にはまだ髪の毛があったはずです。
それより、いつも仕事帰りだったので、いつかこういうのを着物で見にきたいなあなと、ぼんやり思っていたものでした。

というワケで、このたびは、えーい着物で行っちゃる!と張り切ったワケですが、この気温で何を着ればいいのかさっぱりわからず、しかも夜は雨が降るという予報。
こんな田舎だし(ごめん)、薪能は気楽にラフな格好で来る人も多いので、あまり気張りすぎるのもなぁ。。と、あれこれ考え、考えすぎてテンション下がって、結局たまたま出てきたモノを着ることに。

ところが、ですよ。
思った以上に、みなさんちゃんとしてました。
もちろんラフな洋服姿の人は多かったんですが、和服姿は、単の訪問着や色無地、江戸小紋・・・。
なかなか気合いはいってます。
3つ隣の席にいたご婦人は、素晴らしい友禅の訪問着にプラチナ帯、キラキラする金色のバッグを持つ手には巨大な指輪が4個くらいはめられ、それが動くたびに乱反射して、席が離れていても目がくらくらするんでした。
すごいな。
京都でさえ、薪能をこんなカッコで見に来る人はいませんでしたよ。
それとも当時はまだ今ほど着物脳じゃなかったために見えていなかっただけでしょうか。
っていうかまあ京都にはこんなギラギラ、あんまりいないんだけどね。

あああ。
とにかく、こんなにちゃんとした着物の人が集まるのだと知っていたら、貧乏くさいのは仕方ないとしても、せめて夏物じゃないのにすればよかったなあ。
いくらなんでも、あまりに季節を無視しすぎです。
陽が暮れたら涼しくなるんだから、億劫がらずに単着物を出すべきだった。



・・・と、ちょっと反省しながら、ふと自分の着物に目をやると、いつもは全然気にならない染めムラが、袖山のわりと目立つところにあるのを発見。

しょんぼり。

でもまあ、そんなこともあんなことも、開演したとたんに忘れ去ってしまい、ただただ舞台に圧倒され、結局最後まで雨も降らなかったし、帰りはうすい雲間から真ん丸な月が見えて、ああいい夜だったなぁと思いました。



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2016/09/17

終わらせない夏



やった。

ようやく能登上布を着られました。




さすがにもう9月も中旬だしなぁ・・と思いましたけど、気温27℃で湿度高め。
じめじめむしむししています。

近場の外出だし、気にせず夏仕様にしました。
というか、とにかくコレを着たかったし。

能登上布を着ないまま夏が終わってしまうと、何か大事な宿題をやり忘れたような感じがするんでした。
毎年コレを着ながら、能登で会ったあの織り子さんを思い出す。
それが私の宿題。

あ、ホントの宿題は、これを着てまた能登を訪れることなんですけどね。

ああ、お元気だろうか。
私がこのキモノを忘れずに着ているうちは、きっと元気でいてくれると勝手に信じているのです。


帯は夏物じゃないんだけど、柿渋染めの手紡ぎ手織り木綿。

昨年のことだったでしょうか。
自家栽培の木綿を手紡ぎして手織りの織物をつくっているグループの展示会(作品発表会?)をお手伝いしたとき、これを織った方が「膨大な時間と手間をかけて織り上げたけど完成したら満足しちゃって織布の使い道が思いつかない」とおっしゃっるので、それなら帯にしてはどうか?と提案したんです。
長さ約6m、幅45cmの布だったので、ご本人用に少し大き目のバッグをひとつ作り、残りを帯に。

縫い代をぜんぶ中に縫い込んでも良かったんですが、ごわごわするし、せっかくならもっと他にも何か製品化したらいいんじゃないかな?と思い、帯にする布は横幅を35cmにして、切り落とした10cm幅の縫い代部分の布を、浅草の専門店に持ち込んで鼻緒を作ってもらったんです。
前ツボや裏布の色をそれぞれ変えて、5組の鼻緒ができました。
なかなかステキでしたよ。
っていうか、たぶん私好みだったってことなんでしょう・・・5組のうち2組を私が買ってしまいました(^^;。

で、この帯も、ご本人は着物をほとんど着ないからと、展示が終わってから私が譲ってもらうことになったんでした。
他人のために提案したものを最終的に自分のモノにしてしまったという、いいのか悪いのかよくわからない結果になったワケですが、結構活用しているし、これを締めて人に会えば話題にもするので、お互いにとってそれほど悪くはなかったんじゃないかと思うことにしてます。

というワケで、説明が長くなりましたが、その木綿の手織りグループを指導している方の展示会が開催されているので、この帯を締めて見に行ってきたんでした。

またしても、「これ、帯に仕立てたらいいんじゃない~?」って思う布がたくさんあって、困りました(^^;

織ってる本人は着物になど興味がないのでピンとこないらしいですが、長い布を見れば何でも帯にしたくなり、小さい立体物を見ると何でも帯留にしたくなるのは、着物好き特有の病気です。

2016/09/14

終わらない夏



うぉぉ、キモノひさしぶり~。



とうとう一度もキモノ着ないまま8月が終わってしまいましたが、まだまだ涼しくはなりません。
家にいる間はさほどでもないけど、今日は東京へ出かけていたので、一日中汗かいてました。

暑いといっても9月ですから、真夏に比べればマシなんですけど、ひとりで汗まみれになっていて、自分だけがなにか間違った服装でいるような気がしました。

最近、歳のせいなのか、頭皮から汗をかくようになって、それが鬱陶しくてたまりません。


伊勢崎サマーウールに絹芭蕉の帯。
やっぱサマーウールは体の熱がこもるんでしょうかね。
こんなことなら麻着物にすればよかったな。


参加している展示会の初日。
それと同じ会期で知人が百貨店の催しに出展しているので、のぞいてきました。
同じ町に住む木工作家で、日頃からよく顔を合わせていますが、銀座の真ん中なんかで会うと、数年ぶりにようやく会えた懐かしい人みたいな気分になります。

これ作ってる人です↓