仮装じゃないんだけど
個展最終日。
ギャラリーオーナーの御母様から頂いた着物を着てゆく。
ここのギャラリーでは1年おきの恒例で個展を開催してもらっていて、長くお世話になっているので、感謝の気持ちも込めて、個展の会期中に必ず一度はこの着物を着てゆこうと決めた・・・んですけど、じつは苦手な色。
ややオレンジ色にも見える、ときどき茶色と呼ぶ人もいる、深めのカラシ色。
黄金色と言ってもいいのかな。
「困った時のカラシ色」と言われるほど、どんな色でも合うはずですけど、カラシ色の帯ならともかく、着物となると案外帯合わせが難しいんですよねぇ。
今回は、型染め帯と合わせてみました。
昔の焼き物職人の仕事や暮らしぶりを図案化したという、楽しい絵柄。
よくよく見ると、成型したばかりの器がたくさん並んでいたり、裸で土をこねている人がいたりするのです。
帯揚げは藤染め(ベージュ色)、帯締めは八掛と同じこげ茶色。
やはりどこかにこげ茶色を入れると、気持ち的に落ち着きます。
ところで、この日はハロウィンの仮装の人が街にあふれていて、それを見るのが楽しかったんですけど、ふと自分の姿に目を落とすと、見ようによってはコレおもいきりカボチャ色です。
きっと仮装してきたって思われたんだろうな。
まあいいんですけど。
おかげで、どこへ行っても「今日は何かあったんですか?」って一度も聞かれなかったし(-_-。
ついでに、この前の日の着物。
なぜか衿がプカプカ浮いてますけど。
二部式のうそつき襦袢を着てるんですが、それがあまり体に合ってないんですね。
じつは、袷用の正絹の襦袢が行方不明なんです。
夏の初めに衣替えして、どこかに仕舞ったんですけど、それっきり記憶が消えてます。
いつもなら夏の間もずっと部屋にかけっぱなしになってたり、ぐしゃっと丸めて衣装ケースにつっこんでたりするんですけど、この時はめずらしくちゃんとたたんでたとう紙に入れたんですよねぇ。
やっぱ普段やらないことをやるとダメですね。
っていうか、もしかしてたとう紙に入れたというのは妄想なんだろうか?
とにかく、数日前からあちこち大捜索してるんですけど、まったく見当たらないのです。
この日の着物は、骨董市で買った古着物を仕立て直したもの。
濃い赤の八掛がついていたのを、草色っぽいのに替えました。
とくに特徴のない、凝りすぎていない縞。
普段着っぽいところが気に入ってます。
うまく着こなせるようになりたい。
襦袢が見つかったら、もっと着付けもマシになるはず・・・
ま、こうしてみると、後姿はわりとマトモに見えますね。
さらに、同じキモノでその前の日。
この日の着付けはもっとヒドイ。
ほら。
襦袢のせいばかりではないんだけど、衿も裾も何度やっても決まらなくて、最後はとうとう力尽き、あきらめてこのまま出かけました。
ああ、はやく襦袢を見つけなくては。
帯どめは、骨董市でオマケにもらった古い刀飾り(つかの飾り?)。
カッコいい。
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