姪の結婚式
曇りの予報でしたが、ほぼ快晴です。
あ、あつい。
着物は単、半襟と帯揚げは絽ちりめん、襦袢は夏物。
草履をはいた状態で裾の長さを決めたら、挙式も披露宴も靴をぬぐ場所なんでした。
お太鼓の上線が山形になってしまったのは、いつも使っている平べったい帯枕にタオルを巻きつけて強引に厚みを出しているから。
式場には着替える場所がないとのことだったので、こんなカッコで遠路はるばる電車やバスに乗るのもイヤだったし、慣れない道で迷いそうな気もしたので、前日の夜に急きょ式場近くのビジネスホテルに泊まりました。
なので、右の写真はホテルのバスルーム前の鏡で撮った写真。
慣れない着物と帯で、着付けに手間取るかと思ってたけど、意外にすんなりと着られました。
タレものでも単は着やすいんだなあ。
ナンダカンダ言っても、普段着ないモノを着るのは面白かった。
挙式は神社。
古式ゆかしい神前式で、たいへん厳か。
神聖な場所なので、写真を撮れるシーンも制限されますが、列席者全員で頭を垂れて、祓串のばさっばさっという音を聞きながらお祓いしてもらうと、なんだか本当にわが身が清められたように感じ、なかなか良い体験でした。
新婦の母(わたしの姉)は、絽の黒留袖。
紋もちがうし、レンタルしたようですが、帯は見覚えがあるのでおそらく自前。
新郎のお母様は単の黒留袖。
個性的な柄で、ご本人のキャラクターにとても似合っていたので、ご自分の持ち物だと思います。
あれこれ考えて恐々としてましたが、フタをあけてみれば、和装は両家の母親と私だけ。
あとは全員洋装でした。
もっとも、お相手側の親族はほとんどが若い世代だったのですが。
だからといって、私の着物が悪目立ちするということもなかった気がするし、まあおおむね合格というところでしょう。
酔っぱらっていい気分になった新郎のちょい悪な(^_^;お父上に「若い女性」とか言ってもらって、こちらも大変いい気分(笑。
新郎新婦と両家の両親による鏡開き。
左端が新郎のお母様。
アートなテイストの留袖でした。
披露宴は屋形船。
料理の品数が多くて、けっこうおいしいし、揚げたての天ぷらも次々と運ばれてきて、お腹いっぱい。
食べるのに忙しくて、外の景色を見るヒマがないほど。
レインボーブリッジが見えてきたら、デッキへ出て撮影会。
ほんと、お天気に恵まれてヨカッタね。
それにしても、ああ本当に寅さんは嫁に行ってしまったんだなあ。
賑やかで仲良しで楽しそうなお家に嫁いで、きっと可愛がってもらえることでしょう。
放蕩の末に流れ着いて、ウチでダラダラと過ごすことも、もうないんだろうなあ。
笑うのが苦手で、感情表現も下手で、人生に不器用な、あの二十歳の寅さんはもうどこにもいません。
おめでとう。
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