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2017/06/24

姪の結婚式




曇りの予報でしたが、ほぼ快晴です。

あ、あつい。



着物は単、半襟と帯揚げは絽ちりめん、襦袢は夏物。
草履をはいた状態で裾の長さを決めたら、挙式も披露宴も靴をぬぐ場所なんでした。
お太鼓の上線が山形になってしまったのは、いつも使っている平べったい帯枕にタオルを巻きつけて強引に厚みを出しているから。

式場には着替える場所がないとのことだったので、こんなカッコで遠路はるばる電車やバスに乗るのもイヤだったし、慣れない道で迷いそうな気もしたので、前日の夜に急きょ式場近くのビジネスホテルに泊まりました。
なので、右の写真はホテルのバスルーム前の鏡で撮った写真。
慣れない着物と帯で、着付けに手間取るかと思ってたけど、意外にすんなりと着られました。
タレものでも単は着やすいんだなあ。
ナンダカンダ言っても、普段着ないモノを着るのは面白かった。



挙式は神社。

古式ゆかしい神前式で、たいへん厳か。
神聖な場所なので、写真を撮れるシーンも制限されますが、列席者全員で頭を垂れて、祓串のばさっばさっという音を聞きながらお祓いしてもらうと、なんだか本当にわが身が清められたように感じ、なかなか良い体験でした。





















新婦の母(わたしの姉)は、絽の黒留袖。
紋もちがうし、レンタルしたようですが、帯は見覚えがあるのでおそらく自前。

新郎のお母様は単の黒留袖。
個性的な柄で、ご本人のキャラクターにとても似合っていたので、ご自分の持ち物だと思います。

あれこれ考えて恐々としてましたが、フタをあけてみれば、和装は両家の母親と私だけ。
あとは全員洋装でした。
もっとも、お相手側の親族はほとんどが若い世代だったのですが。

だからといって、私の着物が悪目立ちするということもなかった気がするし、まあおおむね合格というところでしょう。
酔っぱらっていい気分になった新郎のちょい悪な(^_^;お父上に「若い女性」とか言ってもらって、こちらも大変いい気分(笑。






新郎新婦と両家の両親による鏡開き。
左端が新郎のお母様。
アートなテイストの留袖でした。











披露宴は屋形船。

料理の品数が多くて、けっこうおいしいし、揚げたての天ぷらも次々と運ばれてきて、お腹いっぱい。

食べるのに忙しくて、外の景色を見るヒマがないほど。










レインボーブリッジが見えてきたら、デッキへ出て撮影会。
ほんと、お天気に恵まれてヨカッタね。














それにしても、ああ本当に寅さんは嫁に行ってしまったんだなあ。

賑やかで仲良しで楽しそうなお家に嫁いで、きっと可愛がってもらえることでしょう。

放蕩の末に流れ着いて、ウチでダラダラと過ごすことも、もうないんだろうなあ。

笑うのが苦手で、感情表現も下手で、人生に不器用な、あの二十歳の寅さんはもうどこにもいません。


おめでとう。














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2017/06/22

単の訪問着




えらいことになりました。

「二十歳(今は31歳)の寅さん」ことワタクシの不肖の姪が、結婚することになったんです。

寅さんと呼ばれるくらいの放蕩ムスメですから、結婚するとしてもどうせまともな披露宴などしないだろうとタカをくくっていたら、意外にもお相手はわりとちゃんとした(?)お家のご子息。
挙式は、都内の由緒正しき某神社だそうです。
代々の横綱の名が刻まれた力士碑なんかもあって、つい先日は稀勢の里が奉納土俵入りしてましたよ。

あちゃちゃ~です。
この先着るとしたら姪の結婚式くらいだろうと思われた黒留袖は、さっさと解いて名古屋帯にリメイクしちゃったんでした。
招待状には「正装で列席せよ」とわざわざ書いてあります。
正装ってナンだ、オイ?

まあしかし6月末ですから、着るとしても単か絽です。
たとえあの黒留袖があったとしても、たぶん暑くて着られません。



・・・ってことで、買いました。
紋つきの単訪問着。

と、あっさり書いてますけど、ここに至るまでハゲそうなほど悩みましたよ。
もちろん中古。
だから紋は我が家のものではありません。

ネット情報によれば、叔母の立場なら黒留か色留を着るべきだけど、単や夏物の礼装をしっかり揃えて持っている人は少ないので、この時期の挙式ならカチコチに正式な礼装でなくても大目に見てもらえるのでは?とのこと。

そうでしょうね、それでなくても和服の常識がだんだん薄れている昨今です。
ホテルや式場の結婚式なら新郎新婦もその両親も季節に関係なく袷の礼装だったりするし、いまどき着物に詳しい人も少ないから、和服なら何でもとにかく着てりゃソレなりに見えるってなもんです。

それでも、一応は新婦の叔母という立場。
しかもこちら側の親族で列席するのは、両親と兄弟以外では私だけだそうです。
相手方の手前もあるので、礼装っぽくはしていきたい。
でも暑いのはイヤ(境内の参道を歩いていかねばなりません)。
そして、着物に親しんでいる身としては、せっかくのこんな機会、季節や格のルールをある程度遵守してみたい。

この先おそらくもう着る機会はないでしょうから、レンタルでもヨカッタんですが、ちょっと調べてみると、単や絽の礼服はやっぱり数が少なくて、「こんなの着るくらいなら裸でいい(←だめ)」と思うような柄ばかり(←あくまで好みのモンダイですよ)。




で、ダメ元でヤフ○クをのぞいてみると・・・

さすがのヤ○オクでも紋ありの単なんてほんの数点でしたが、たまたまあったコレが、サイズもほぼ合っていて、柄も色もわりと好きだったんでした。
それにレンタルよりずっと安いんだもん。
ついてる紋も無難だし、金銀ギラギラじゃないし、未着用か1度しか着ていない感じの美品。

ただ、単用の柄というワケではなく、普通の訪問着をたまたま単に仕立てたらしく、柄はいたって普通で、季節感はありません。
まあ、着終わったら何か別のモノに作り替えるとかいうことを考えると、さっぱりした吹き寄せの友禅は大変よろしい。
結婚式としては地味すぎるかもしれませんが。




帯も涼しげにしたいところですが、こんな時期にふさわしい袋帯など持ってません。
そんなものまで買ってる場合ではないので、帯は手持ちのものを。

着物の地色が藤色がかった灰色なので、黒っぽい帯のほうが合いそうですけど、暑そうで重苦しい。









で、金色の鴛鴦の礼装用袋帯。
こっちのほうが幾分さっぱりしてる。

・・・大っキライなやつだけど。

例の黒留袖と一緒に、強引に持たされたものです。
夫の職場の人の結婚式に列席した際、付け下げに合わせて〆ましたが、もう使うことはないからと、譲渡会用の段ボール箱に突っ込んであったんでした。
それを掘り出して再登板。
いやはや、ほんと、人生何が起こるかわからないものですね。


帯揚げは礼装用じゃない、絽ちりめんを使う予定。
帯締めは、ホントは金糸が入ったものが良いのしょうけど、普段着に使っているゆるぎを、色優先で選びました。

着るものの打ち合わせは誰ともしてないので、万が一、両家のあいだで「服装は平服で」と決めていたとしても、この程度ならパーティー着の範疇なので、それほど浮かないであろうと予測。





礼装草履は持ってないので、心強いキモノ友達Z子さんに貸してもらいました。

どうだ?
ここまでやっとけば、よほどのことがない限り「ちょ、ちょっと、なに?あの人?!」とか、「まぁ!○子さんの叔母様って・・・・???ヒソヒソ・・・」とは言われないでしょう・・・たぶん。

・・・・・うん・・・・・たぶん。



・・・・・ほんとは、ひどく気が重い。
最初は欠席しようかとさえ考えたけど、姪っこの一生に一度(たぶん)の晴れ姿をこの目で見たいという気持ちはあるのです。

姪っこなりに、ここに至るまでは試練がたくさんあったろうから、頑張った姿を見届けてやろうと思います。

というわけで、寅さん、嫁にいきます。
さて、彼女の放蕩は終わるのか?
2017/06/07

紙と綿



毎年毎年言ってますが、またあっという間に季節がめぐってしまいます。

かなか着物が着られないまま、いちばん心地よい5月が過ぎ、間もなく梅雨入りの気配。




数年前に買った出羽木綿の反物をようやく仕立てたのに、出番のないまま適期を逃しそうで、今日無理やり着ました。
というか、すでに適期は過ぎている感。
でも以前買った出羽木綿より、これはすこし薄手な気がしますが。
それとも仕立て前にしつこく水通しをしたせいでしょうか。
水色っぽいグレーで、地味ですがピンクの細縞が入ってます。

半襟も付け替えるヒマがなく、冬につけていたちりめんのまま。
でも、帯は諸紙布。
これは軽くて涼しくて蒸し暑い日に最適です。
紙布には興味があって、ずーっと欲しいと思っていたのを、昨年ようやくバーゲンになって買えました。

と言うわけで、本日は帯も着物も初おろし。
なのに、久しぶりすぎて直前まで億劫で気合いが入らず、なんだかワクワクする時間が短くて、もったいなかったな。






















今日はめずらしい会合でした。

いつもお世話になっている近所のギャラリーが、創立何年だかを記念した昼食会に招いてくれたのです。
いつもなら、ギャラリーの中で焼き肉とか、持ち寄り宴会とかなのに、今日は超立派な料亭だったのです。
びっくりしました。
ちょっと、木綿の着物では申し訳ないような雰囲気の店ですが、メンバーにはもちろん着物の格などとやかく言う人はいないので、くつろいで楽しみました。





めずらしく集合写真を撮ったので、せっかくなので載せておきます。

今の私の生活の中心となっている場所を作ってくれた人たちです。










この数年で着物人がどんどん増えて、もはや着物がめずらしくはなくなっていますが、これも、せっかくだからと、着物メンバーだけで写真を撮ってくれました。

あああ、たのしかった。



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