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2017/11/28

搬入と宴会




昨日も作品の搬入だったんですが、今日も別件の搬入。
展示会シーズンですね。完全に会期がダブってしまい、必死に駆けずり回ってます。
・・・って、ま、実際にはそんなに言うほど大忙しという感じでもないんですが。




昨日は展示作業で動き回る見込みだったので洋服でしたが、今日は自分の作品は1点だけ、ただポンと置けば完了なので着物にしました。
展示作業のあと、そのまま会場で作家同士の交流会、さらにそのあとは宴会が予定されています。
やっぱり着物で行きたい。けど、簡単とはいっても搬入作業がありますから、多少汚れてもいいように木綿にしました。

襦袢は先日自作した「うそつき」なんですが、やっぱり衿がうまく着物に沿いません。
それと、お尻やお腹がモコモコしてしまいます。
改良が必要なんだなあ。
面倒だけど、仕方ない、直すかぁ。



出羽木綿に、牡丹の染め帯。小紋着物を解いて名古屋帯に仕立て直したものです。























この柄・・・・色は単色ですが、じつはコレと同じ柄→

もともとは民芸運動の時代に作られた型染めの柄ですが、どこかの年代で爆発的に流行ったらしく、その気になって探せば、出てくる出てくる色違い。
それぞれの作り手が元絵から型を起こして彫るのでしょう、よく見れば細部は微妙に違っていますが。

こうなると、もう徹底的に蒐集してみたい気持ちになります。

今回のは、Q子さんが骨董市で発見したものを譲ってもらったんでした。



並べてみました。
画像が荒いのが残念なのと、帯の締め方でそれぞれお太鼓の柄の出方が違うのでわかり難いですが。
いつか機会があれば詳細な写真を撮ってじっくり見比べてみたいです。
色が違うとかなりイメージが違って見えますが、みんなほぼ同じ型で染められたものです。
面白いですねぇ。


さて、今日はこの着物の上に焦げ茶色の羽織を着て、作品は大きな風呂敷に包んで手で持っていきました。
若者でごったがえずオシャレな渋谷を、大風呂敷持って歩いている自分、カッコ良かったです(笑。


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2017/11/14

恒例の和食ランチ



隣町の和食屋で毎年やっているスペシャル企画ランチ。
若い料理人と、地元の陶芸家をはじめとする工芸作家たちとのコラボレーション。
毎年とても楽しみにしていて、いつも着物友達と一緒に出かけています。



朝のうちに雨は止み、そのあと霧になり、やがて薄曇りになったので、雨支度はせずに出かけました。
ところが、店に到着する頃にふたたび雨。
まあ仕方ありません。
外は歩きませんから、車から店の玄関まで猛ダッシュすればいいのです。


先日着そびれた久米島絣風の黒い紬を着ました。
マイサイズに仕立て直したんですけど、なんだか身幅が広すぎるような気が。
下前をかなり深く巻き込まないといけないので、下半身がうまく決まりません。
いつものまゆさんにお願いしたんですけどねぇ。
痩せたのか?・・・いや、そんなはずはない。

帯は前回も締めた緑の生紬。
緑色は好きなのに、考えてみたら帯はあまり持っていなかったので、どの着物に合わせても新鮮な組み合わせに感じます。
この黒い紬も、以前は茶系やカラシ色の帯と合わせてましたが、緑にすると黒の強さがすこしやわらぐような気がしました。

帯留は知り合いの木工作家さんの作(チロルチョコ風黒柿)。






















ご一緒した3人が、3人とも紬。
しかも2人はホンモノの久米島です。






先付から始まる本格和食コース。
器はすべて地元作家の手によるものです。

今回のテーマのひとつが「香り」だそうで、どれもこれもが秋らしい繊細な香りに満ちたお料理でした。











・・・と、料理の話もそこそこに、着物好きはお料理の合間にも着物談義。
襦袢の見せっこなどして遊びます。
今日は4人とも赤っぽい襦袢でした。
私は先日引きちぎったうそつき襦袢の袖をちくちく縫いなおして着ていきました。


それぞれに秋のイベントで忙しい中、小休止的なひとときを過ごしました。



2017/11/11

きものday結城



結城市で開催している「きものday結城」に行ってきました。
もう町の中が着物姿であふれる二日間。
ホントは道端にしゃがみこんで、道行く人たちをじーっと眺めていたいくらいです。



そんな結城に何を着ていくべきか、いつも迷うところですが、今日はあえて「結城」的じゃない着物にしました。

本物の結城紬は高機で織られた無地しか持ってません。
それは毎回の「きものday」に着ているし、今日は雨が降るかもしれない予報だったので、(私にしては珍しく)汚れるのがイヤだったし、じゃあ他に結城っぽいもの・・・と考えましたが、「結城っぽいけど結城じゃない」のよりは、いっそぜんぜん結城っぽくない着物にしたんでした。
というわけで、選んだのはものすごく普段着っぽいざっくりした縞紬。
いわゆる真綿系の紬ではありますが。

あ、たたみ方が下手で、背中にへんなシワができてしまいました。


帯は緑色の生紬。
このところ生紬の帯が好きで、ついつい集めてしまいます。
もう生紬コレクターになろうかと思うほどです。
帯留は木工の蕪。

これに、こげ茶の羽織を持っていきました。















いつも出展者だったので、きものdayに純粋なお客さんとして行くのは本当に久しぶり。
憧れだった(?)抽選会にも参加します。
まずは抽選会に申し込み、その際に呈茶券をもらえるので、さっそくそれを使います。



お菓子は亀甲の模様がついていました。
同じ会場に履物屋さんが出展していたので、当然(笑)下駄を見ます。
で、当然買ってしまいましたさ。

駅前の情報センターでは結城紬の製作工程の体験コーナーがあり、同行した友達は糸くくりを体験。
くくるための糸を口にくわえて作業をします(上右)。



街の散策を終えた頃、抽選会が始まります。
駅前の広場に続々と着物姿の人が集結。なかなか壮観ですよ。
主催側のスタッフや、来賓も着物。
男性も紬の産地で生まれ育った人はさすがにカッコよく着こなしています。

抽選会は、景品の数が豊富でかなり当選率が高いのですが、残念ながら私はスカ(-_-)。
一等賞の地機織りの本場結城紬反物は埼玉県からいらしていた人が当選しました。
うらやましかったぁ。




特設ステージでは地元出身の民謡歌手のコンサートもありました。

姉妹歌手で、色違いの結城紬の振袖を着ています。
無地紬の振袖というのもなかなかステキでしたよ。











たった1日くらいではぜんぜん遊びきれない結城。
まだまだ見たいもの、やりたいこと、食べたいものがたくさん残ってますが、あっという間に夕方になってしまいます。
残り少ない時間で、貴重な昔の結城紬の展示を見て、ぐったりしつつ、後ろ髪ひかれる思いで帰途につきました。






2017/11/05

ふくろう染めもの屋




晴れが続いているうちに、せっせとキモノ着てます。

11月4日、ちょっと東京へ出かけてました。



めずらしく早朝です。

久米島紬風の黒地を着る予定で準備してましたが、天気予報を見ると21℃まで上がるというので、急遽この浜松紬に変更。
胴抜きに仕立ててあるので、少しは体感温度が違うかな?と思って。
でも半衿までは付け替える時間がありませんでした。
地色が似すぎていて、ちょっと・・ですね。

浜松紬、大好きですが、固い紬なので久しぶりに着ると、ゴワゴワしてちょっと着付けに手間取りました。
それと、袖を付け替えられる「うそつき」の半襦袢を自作してみたので、初着用。
が、これも、なんだか衿がふわふわして今ひとつなんでした。
半襦袢で、裾の長さがお尻の下あたりになっていて、これも失敗ポイント。
着物を着たときにお尻がぼわぼわしてしまいます。

おまけに、替え袖を縫い付けたときに、玉留めをしっかり作ってなかったのかな?、着つけている最中に袖がはずれかかって、着物の袖口から飛び出してきちゃったりして、いろいろとうまくいかないことだらけにイライラします。
着たままで、袖の付け根に手をつっこんで、糸を引き締めてみたり、安全ピンで留めてみたりしてみましたが、うまくいかないので、最後は思い切って引きちぎってしまいました。(ー_ー)!!
その行為がなんだかちょっとだけ、気持ちよかったです。

いろいろありますが、帯は初おろしで、大変満足。

これもヤフ○クで見つけたんですけど、すンごくイイです。
ほぼ新品。
塩瀬に、おもしろ柄の型染め。
ぜんぜん競わずにスタート価格のまま格安で落札しました。へっへっへ~。
なんでみんなこんないいの見逃してるのダ?

最初はネコかと思ったんですけどね、よく見ると手が翼になってます。
フクロウだったんですね。ミミズク系?
フクロウの職人さんたちが、みんなでタスキ掛けして染めものしてるんですよ。
ひゃはっ。



締めた跡は多少ありますが、未使用といってもいいくらいの状態です。
長さもたっぷりの372cm。

柄付けは四通になるのかな?タレ先と胴の無地部分はこっくりした赤色。
何色だったとしてもこの柄なら買わないはずがありませんが、赤系の帯は持っていないので良かったです。





当初、着る予定で出しておいた黒地の紬。
久米島っぽい柄と地色なんですけど、たぶん十日町あたりのものだと思います。

真っ黒の八掛がついていたのを、洗い張りして仕立て直したときに、赤みがかった茶色に替えました。
カメラで撮ると黄土色っぽく見えますが、弁柄(べんがら)に近い色です。

その仕立て直し後の初おろし・・だったはずでした。

裏が変わると着物の地色も少し焦げ茶っぽく見えるようになりましたが、それでもやっぱり黒なので、なんだかその色の重さに気持ちが対抗できない時もあるのです。
洗い張りで手触りは良くなったんですけどねぇ。

この歳になると、ちょっとした加減で「あれ?」と思うことが多くなったし、以前は目をつぶってガマンしたはずの微妙な違和感を甘受できないことが多くなってます。

濃い色を着ると、なんだか顔が老けこんでしまいます。
老けるのは仕方ないんですけど、その現実に立ち向かえないんだなあ、どこかが弱っていると。
でも、この日は、着ることができる気がしていたのです。
このフクロウ帯を締めようと張り切ってたしね。
結果的には、暑さに負けましたけど。
近いうちに、着たいと思います。
弱らないように気持ちを鍛えて、初おろしに挑みます。

・・・っていうか、いつから着物を着ることがこんな「挑み」になったんだろう?
若いころに買ったもののほとんどは渋すぎて、それでも若気の至りで深く考えずに強引に着ていましたが、今になってみると、色の存在感が強すぎて重すぎて、当時の自分にはぜんぜん似合ってなかったんだとわかります。
で、似合う年齢になってみると、こんどは似合いすぎることの怖さみたいなものに、たじろぐんですよ。
似合ってるけど「負け」てるな、と思ったりもする。
いつになったら、何も気構えずにサラリと着られるようになるんでしょうか。





この程度の色なら何も構えずに着られる。
たぶん似合ってるとも思う。
格子柄の気軽さもいい。
羽織は、古い銘仙をサイズ直ししたもの。
軽くて気に入ってますが、古すぎて生地が弱っているので簡単なことで裂けてしまいます。
仕立て直すときに悉皆屋さんに小穴をふさいでもらったら「86個ありました」と言われ仰天しましたが、そこまでしても着たいのか?と自問し、いや着たいのダ!と心を決めたのに、あの時の情熱がなんだったのか、今ではわからなくなってきました。
先日着ていたブドウ柄の小紋を羽織に仕立て直したら、もうこの羽織はお蔵入りになりそうな予感です。


さて、この日は友人が出品している展示会と、ブラジル関係の写真展をまわって、最後は上野の国博で運慶を見てきました。
夜は少し雨。
裾を長めに着ていたので、腰ヒモのところでたくしあげてツンツルテンにして帰ってきました。
一緒に行ったダンナ(久しぶりに登場)が、「雨にぬれるとそんなに大変なの?」と聞くので、正絹はシミになりやすいことなど話しながら、ふと、以前は雨だろうとぜんぜん気にせず、どこへでも平気で着物で出かけていて、「そんな細かいこと考えてたら着物なんて着られないのさ」とか言ってたなあ、夫にはその頃の印象しかないんだなあと思いました。
今でも細かいことはあまり考えないし、着物好きの友達にいわせると「こんなに着物の扱が雑で無頓着な人は初めて見た、ベストオブ無頓着」だそうですが。




家に帰ると、出がけに引きちぎった襦袢の袖がテーブルの上に放置されていました。

そういえば、片袖ノースリーブ状態だったんでした。
どうりで、スースーすると思った・・・。