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2019/02/27

真壁の雛祭り



ようやく時間が出来たので、真壁の雛祭りを見に出かけました。



この数日でずいぶん暖かくなってきたところなのに今日はまた寒さがぶり返し、持っているのを忘れかけていた和装コートを久しぶりに着ました。

ネコたちが押入れから梁に飛び上がる時の踏み台にされていたので、バッグもコートもオエッとなるくらい毛だらけです。
でもまぁ仕方ないのでそのまま着ていきましたけど。








Z子さんと並んだ後姿。

真壁の雛祭りは年々お客さんが増えていますが、展示する店や民家も増えていて、どんどん賑やかになってゆきます。
お土産や食事の店も以前より多くなっています。
大震災で被害を受けた場所もほぼ復旧されて、街の活力が戻ってきた感じです。
どの通りを歩いても退屈することがありません。



















ここは古い造り酒屋の建物内に飾られたお雛様。
屋内の暗さを生かして、独特の雰囲気を造り出しています。

各家でそれぞれに工夫を凝らした飾り方をしています。







今回はじめて行ったお醤油屋さん。
立派な建物で、ここが所蔵する享保雛は真壁でもいちばん大きいサイズです。

A子さん、Z子さん、遠くにいるのが私。

寒かったし、見るべきものがありすぎて終始駆け足でしたが、楽しかったです。

やっぱりこの時期はもっと余裕を持って、たくさんの雛人形を見て歩きたいものです。

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2019/02/22

雑木林の伊那紬



春先のぬるい1日。
こんな時期に着たくなる伊那紬。



信州の山に生えている自然の木々で染められたもの。
好きすぎて逆に着る機会が間遠になりがちですけど、久しぶりに袖を通したら、ああやっぱり好きだ。
一度洗い張りしたことに関係あるのか、以前よりも色柄がくっきりした気がします。
それとも光の加減なのか。
今日、晴れた陽の光の中で見て「あ?こんな色だったのね」と思いました。
久しぶりなので忘れてたのかなあ。
でもまあ好きには変わりないのダ。
私が死んだ時はコレを着せて送ってほしい。
こんな何の変哲もない着物へのこんなに深い愛は他人にはなかなか理解されないと思うので、いっそのこと一緒に燃やしてもらいたい。
誰に言っておけばいいかな。

帯は絞りの生紬。
これも、かなり好きなもの。
ぼんやりした色なんだけど。
藤で染めた帯揚げ、どこかで買った安い帯締め。
どこにも強い挿し色のない組み合わせ。
すべてがぼやけて、春の空気に霞む雑木林のようです。

まさに今日はそんな雑木林を抜けて、いつもはあまり行かない方角へドライブしてきました。
春霞みの正体はスギ花粉なのかもしれませんが、山肌の木々の枝先がほんのり色付きはじめて、風景全体に優しさがありました。

徹底的に田舎道だけを走って、あまり馴染みのない町へ行き、現代の匠が作る雛人形を見てきたのです。
茨城県内陸部の山間にある城里町桂村、このあたりには、かつて水戸藩ご用達の様々な工芸職人たちが住んでいたそうですが、その中には雛人形を作る職人もいました。
今はそんな職人村的な様相はほとんど残っていませんが、雛人形を作りを続けて三代目になる職人さんがかろうじてお店と工房を構えています。
三代目は新しい感性で伝統的な有職雛でありながらも現代人の生活スタイルに合う人形を提案し、それは桂村の地名にちなんで「桂雛」と呼ばれており、さらには職人同士のネットワークを生かして県内の様々な伝統工芸品とコラボレーションしたこだわりの雛人形も発表しているというので、一度見ておきたかったのでした。
たとえば十二単と束帯を「結城紬」で作ってあったり、衣装に張りを持たせるための芯に「西の内和紙」が使われていたり、内裏雛が「大子の漆」を塗った飾り台に載っていたり。
いずれも茨城県に古くからある、たぶん今は継承者が減少して絶滅が危惧される伝統品ばかりです。



残念ながら職人さんご本人には会えませんでしたが、若々しいセンスと確かな技術で作られた桂雛はとても美しく、清々しく、久しぶりに「きちんとしたもの」を見たという感じがしました。

雛祭りのイベントシーズン。
もっといろいろなお雛様を見に行きたいのに、なかなか時間がとれません。
早めに仕事を片づけて、週明けあたりから雛めぐりに出かけたいです。


2019/02/19

お茶



季節が変わることに抗ってまだまだ冬のつもりで暮らしてますけど、陽射しの色や温度は確実に変わっています。
家の中の日陰はザワッとしますが一歩外へ出ると、上着を忘れたことに気がつかないくらいの暖かさ。



まかべ紬と勝手に呼んでいる、真壁町で1000円で買った着物。
自分サイズに仕立て直していますが、いつ着ても、どんなふうに着ても、なんだか全体がスッキリしません。
別布で胴接ぎまでして強引にサイズを出したので意地になって着てますが、合う帯もあまりないので、近い将来どこかの時点であきらめをつけようかなと・・・。
でも胴接ぎしちゃった着物って、人に譲るのも難しいんですよねぇ。

・・と、着る度に毎回悶々と考えてしまう着物です。
今日は刺し子の干し草色の帯と合わせてみました。

茶道をやっている友人が「お客さん」の練習台になってほしいと誘ってくれ、面白そうなので行ってみました。
少人数の教室(というか勉強会)で、みんな顔見知りなので気楽です。
知人の別荘を茶室として借してもらっているそうで、人家から離れた木立ちの奥の素敵な建物でした。

茶道の心得はほとんどありません。
でもそういえば熊本時代に裏千家の教室にちょっとだけ通ったことはありました。
老先生の自宅の茶室で、小さな庭に咲く花々や手水鉢、苔に囲まれた踏み石や竹垣などが暑い夏でも涼しげで心地よかったことなど思い出しますが、習ったお点前の所作はほぼ忘れてしまっています。

でもお抹茶は好きなので、機会があればいつでも飲みたい。
おかわりしますか?と聞かれれば必ず「はい!」と答えます。
御菓子も、もらえればもらえるだけ食べてしまいます。













帯締めはヨモギで染めたもの。

ただの練習台ですから正式なお茶席用の格好じゃなくていいですが、一応は帯留なし。
衿と足袋も久しぶりの白です。










日常の続きの、見知った顔と過ごす非日常。
不調法まるだしのダメ客でしたが、楽しかったです。
御菓子も美味しいし、また練習台になりに行こうと思います。